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右肩下がりのドクターイエロー

なんでもありの日記。ゲーム・アニメ・ネット・妄想の話が多い。記事の半分は冗談で出来てます。

2016.02.01.Mon

大正メビウスライン帝都備忘録 感想



ふえええいつの間にか発売していたよう~。ってくらい間のあいた(?)FDでしたね。しかしまあBLだとこんなもんかなーとも思う。出ただけ良かったとも思う。思い出してプレイできてよかったとさえ思う。
間に移植があったり同会社の他作品が発売してたり忙しそうでしたもんね。
ところで久しぶりに無印のときの感想読んだらめっちゃ面白くて困った。

・大正メビウスライン 感想
http://hatonocco.blog106.fc2.com/blog-entry-403.html

葛藤しています~とか書いてるけど、「自分の萌えキャラがTRUEに添えられないから嫉妬してるだけ」ですね!自分はひとつの作品で大体1人、多くて2人くらいしか萌えないうえその萌え方がキョーレツなので、他のキャラが優遇されてると余裕で嫉妬します。今まで黙ってたけど(ばれてるだろうけど)もうゲロっちゃう!嫉妬深いからハンカチをかみ締めましておりますよ!というわけで今回も嫉妬したけど、むしろ白旗揚げたって感じだった。降伏とはこのことか。

●館林開
開様っ・・・・・・を何回聞いたのかしら。性欲が一番強そうと評判の開様ですが、見ていて安心しますね~。おかげさまであまり印象に残っていない。天司様のケッコン話から→開様にもいつかそういう話が→そんなことあるわけないだろう(合体!)の流れはもはや様式美。美しい。BLにおける一番入りやすい葛藤をさらっと楽しませてくれるのが館林様のいいところですね。
最後のほうには陸軍に籍を置くカプですから、2人はハッピッピ!っていうよりどうあがいても戦争起こります。って描写がちゃんとあるあたりメビウスラインらしい。激動の時代が襲ってきても、きっと2人の愛は永遠、でFAなのでしょう。

●千家伊織
修羅の道を選んだ京一郎さんは千家を守るために夜な夜な諜報員を使い彼を守らせますが・・・・・・。逆に京一郎さんが好かれちゃったよ!という展開。ガチモブ当て馬感がすごかった。まあ結果はお察しなのですが。色々あった2人は最後一緒に写真をとることにします。ただの伊織、ただの京一郎として。
呪詛の塊となった2人ですが、「人だったということですよ、あなたも私も」というせりふがすごくいい。千家ルートは京一郎も人にあらずみたいな印象をうけるルートなんですが、人であるから感情に沿って動く、人であるから感情を殺すということがよく伝わってきました。最後、2人でとった写真が窓辺におかれ、千家率いる陸海空軍が欧米諸国を制覇していくラジオが流れます(音声のみ)。プレイヤにとっては人らしさを見せてくれた2人ですが今海の上では鬼人のごとき活躍を見せ、近いうちに死ぬんだろうな、でも、きっと2人一緒なんだろうな、という感じでした。
なんというか、やっぱり2人は遠くに・・・・・・って感じかな。

●時雨
TOTSUZENの挿入歌!な、なんだこれは!頭領のやけにかっちょいい立ち姿!動画(?)歌の内容はなんかものすごくアニソンアニソンしてて祝詞も入ってるしこれはつまり公式から時雨×京一郎のイメージソングを賜ったということですね!!????(モンペのいきすぎた妄想)あ~この祝詞もエキゾチックで超格好いいんですよ。涎と鼻水たらして何度も聞いていた。うう、サントラ、サントラはまだですか!?サントラがないと乾いて動けなくなるよ~うおえええええええええええええって感じですごい興奮した。BLで久々に興奮してとっても体に毒でした(爆笑)しかし最近はピっと萌えたらスっと派生してもらわないと、すぐお腹すいちゃうんですね。
お話の展開としては神社局の京一郎さんと、五本刀にいる子供たちの異能が消えてしまい揺れる時雨、って感じです。信仰の薄くなった日本にやがて五本刀は必要なくなるかもしれない、それもまた時代の流れかもな、みたいな妙に悟っている時雨ががすごい(葛藤もするけど)。五本刀って戸籍なし後ろ盾なしの集団なんで実は存在が一番危ういよナー。
最後は時雨の故郷に2人で薄墨桜を見に行きます。そこで時雨が本当の家族への思いを吐露して、「親父やお袋と、酒くらいは飲みたかった」っていうところで涙 腺 崩 壊 。頭痛が始まりました。

●伊勢兄弟
皆のおかげで攻略対象になったよ☆ってことで本編にはない完全if世界線でしょうか。
無印プレイしてた当時は赤羽根Pに声がすごく似てる声優さんが声あててると知らなかったんですけど今聞くと赤羽根Pにすごく声が似ている声優さんなんだなって思いました・・・・・・。意識して聞くとやっぱそう聞こえるんですね。
馨の5回忌前日に馨を呼び出して2Pもしくは3Pしますって展開なんですが、夢の双子からの取りあい☆がしてもらえます。わーFDっぽい!一番FDっぽい内容ですね。
でも最後にちゃんと「100年後には今は不吉といわれる僕たちも受け入れてもらえる世界になってるかな」と、プレイヤが「大丈夫だよー」と言いたくなる会話を交わす。なんでしょう、全体的に架空とはいえ彼らは大正の世にいてプレイヤは平成の世にいるから時代的な距離をうまくつかった切なさや埋められない距離感が絶対にある的な話がすごく多いなあともここで感じた(そして孤独を感じる俺)

●ミサキ
無印でも攻略制限ありのTRUEだったので絶対最後にやんなきゃいけないと思ってプレイしました。それはものすごく正しかったしプレイヤにとってはむごい結末だしでもBLとして異種族間恋愛として絶対的な正しさがあって、声をあげて号泣。妖怪号泣クソババアになった。
ちっちゃくなったミサキに対して「いつになったらでっかくなるんだろー」と思慕が募る京一郎さん。ミサキルートの京一郎さんはヤンデレの素養があり遺憾なく発揮していてちょっと面白かった(他キャラルートとの比較としてですが)。力の弱まったミサキが元に戻るめどは京一郎の生きてる間には立たないよということで選択肢を選ばされます。
一つ目は、帝大卒業まで生きて死ぬこと。
二つ目は、このまま天寿を全うするまでちっさいミサキと共にいること。
一つ目のルートは、京一郎が死んだあとにミサキの気が変わっちゃって京一郎を虚な存在として蘇らせちゃうんですね。で、ミサキの霊的な力が不足して不安定になった日本を2人で行脚して物の怪退治をするというもの。業を感じるし、ああ、これもアリかなと思えるEDでした。でも京一郎が死んだあとにさくっと五本刀を呼び出して「この館を封鎖しろ」と命じるミサキマジ神様だし。すぐ了承する時雨マジ便利屋。館林編でも便利屋扱いされていたけど、いや気のいい連中ってことなんだろけど、五本刀のセキュリティガバガバやん。オッケーしたときも時雨は「あ、京一郎死んでる」みたいな感じだったんでしょうな。神様のことになると突然アバウトになるのほんと笑えるし心配になるんですけど。
EDの入り方もミステリアスファンタジックな感じでよかった。録りおろしアニソンだった(サントラー)
二つ目のルートでは京一郎がちっさいままのミサキと共にすごし、独身を貫き通し天寿を全うする、という終わり方。京一郎は山のようにきた見合い話を断り、でもたくさんの人に愛され、死んだときには館林やら千家の名代からもお悔やみの言葉があったとかなんとか。ああ、この距離感がTRUEだなって感じですね。で、死んだ京一郎はミサキに抱えられ根の道を通り・・・・・・のところのミサキの語りがもうね、異種族間恋愛大好き人には最高の終わり方なんです。死ぬ間際に一番好きな人が向かえにきてくれるって最高ですよね。「たくさん生きたな、もう疲れたろう?」ってせりふが一番好き。
そんでもってハイパーミラクル転生エンドです。ここはもう理屈とか考えちゃいけないだって神様は気まぐれだから(?)現代で生まれ変わったと思わしき京一郎とミサキの後姿(顔は見えない)で終わります。明言はされないけれど、見覚えのある後姿、聞き覚えのある声、きっと2人が交わすだろう会話。え、これは何同人誌~~つまり公式同人誌~~!ってことできっと幸せになったであろう2人の後姿で終わります。
これはすごくむごいですね。何がむごいってほんとここでプレイヤとキャラクタの繋がりみたいなものが切れて、キャラクタは幸せな明日に旅立っていくのだなというのが明確化されるからです(という電波受信)もうプレイヤは関与できないんだな、いや二次元キャラに関与しようとか頭おかしいの?ってなるんですけど、なるんですよ!!2人を見守るというプレイヤの仕事は終わったんだなーって事実に打ちのめされて喪失感と感動と寂しさでK.Oされました。

大正せんべすは難しすぎてできねえ~!ぷよぷよ脳が逆に邪魔になって連鎖が組めないですぎゃふん!

●まとめ
いやね、むしろここまでちゃんと終りをしっかり書いてもらいかつ自分が享受できるテンションで良かったなとも思うんです。もう、一つの作品真面目に追いかけたりしませんから稀なケースです。今回は運よくスルっと買ってまたブギャって萌えたりできてほんと良かったです。ぶっちゃけ濡れ場はほとんど飛ばしてしまったんですが(結論が気になったんで)どれもいい終わり方してるんで満足、みたいな。満たされたというか心に穴が開いたというか。BLゲ離れも著しかったのですがやっぱいい作品はいいよなあってことで無印を再プレイみたいなことしてしまうのはお約束です。サントラ楽しみだぜヒュー!
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