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右肩下がりのドクターイエロー

なんでもありの日記。ゲーム・アニメ・ネット・妄想の話が多い。記事の半分は冗談で出来てます。

2013.05.30.Thu

おもいでは、息苦しき日々

タイトルつなげたらひどいことになった!全体的にひどいエントリです。久々にこういうのが書けてうれしいです。

●商業作品を楽しむことの息苦しさについて
ひどいタイトルですね。ひどいのはわたしなんですけど。
ファタモルガーナの館のサントラを聞いています。段々内容がわかってきました。プレイヤから選ばれた曲をアレンジしたオーケストラ「ファタモルオーケストラ」なんか、聞いていてすっごく感動しますね。やっぱりゲーム中の感動が蘇るというアレを体験できてとても嬉しいなーと思います。
で、心底楽しんでる一方で、アレなんでこんな楽しんでるんだ自分は?と思った時、思い立ったのがゲームの要素(シナリオ・音楽・イラスト)それぞれが素晴らしいんですが結局は総合作品として好きだから楽しいんだなということに思い至ったからです。ゲームして面白くてサントラ買ったってそりゃそうなんですけど、幸いにも、そこに商業的な思惑をキャッチすることがなかった。なので普通に「ゲーム音楽」として楽しめていることに安心してしまったのだろうかと気づいて、結構唖然としました。
商業作品は、ヒットすればグッズが出たりライブがあったり舞台があったり二次展開してもらえてとても楽しいです。私も大好きです。ただ、そこに「この作品を使って他のものも売り上げたい!足掛かりにしたい!」という切なる願いが込められているのが、大半ではないでしょうか。お金が関わってくるので当たり前です。しかし、最近はそれを私が一方的に必要以上に感じる機会があって、作品の恩恵を受けている人、なんとか受けようとしている人、それに関する周囲の反応や、ネガティブとも思える言葉というのを目にする機会もありました。まあ自分から見に行ってただけなので、調べすぎた私が純然たる馬鹿だったというだけですが、それによって疲労が溜まっていたのかなと今更ながら認識しました。
舞台に行ったもののその仕上がりにどこまで寛容になればいいんだろう、とか、ゲームが好きなら音楽も肯定しなきゃならないのか、とか、作っている人の姿勢や、関わっている人の発言をどう受け止めれば私も楽しくなれるのかとか、意識はしていないんですが考えてしまっていたようです。結果、随分と息苦しくなっていました。肯定できないのが辛く、寛容になれない自分に苛立って、自分が何を好きなのか大事にしていたのか忘れかけていた。ただのバカです。すみませんほんとすみません……ここに来るまで気付かなかった。
それで流れに流れて久々に「作品」として好きになれる褒められるゲームをプレイできて、商業では長らく目にする機会のなかった(たまたまでしょうが)クリエイターの拘りを、幸いにも純度の高い状態で触れることができた。(事前情報をあまり入れなかったというだけですが)
私が勝手に感じているのですが、そこに「押しつけがましい」と感じる要素がなかったのです。ただ作りたくて作った、拘りたいから拘った、「総合作品として完成度を高めたかった」。だから私は音楽も絵もゲームの一要素として楽しんでおけばいい、という所で留まれている。それがとても楽だった。楽に楽しめるって、こんなに嬉しいことなんだと、本当に今更思い出しました。
商業作品だって、最初の入口は「作品は好きだ」って気持ちなんです。自分で選んで二次展開を楽しんでその先のものまで見て勝手に疲れたといってれば世話ありません。
やっぱりネット検索野郎というか、あれこれ調べに行って経過観察してしまう癖があるのですが、それで作品を楽しめなくしていることがあるのでなんとかせねばと思いつつ……。
随分前から、萌え豚のくせにいっちょ前に考察もどきしやがってというか、無駄に客観的に評価して自ら作品愛を潰すような真似をしてきたんですが、いまだにその悪癖が治らずすったもんだしているという話でした。
もしかしたら一生このままかもしれません……自滅するしかないのかっ。

●充実した(ように見える)人生-エントリ-とは
うわーもっと嫌なタイトル来た!いや大した話ではないんですけど。
皆様は友達や同僚を羨ましがったりするものでしょうか。まあ、全くしませんて方もいらっしゃらないと思うんですけれど。基本的に人はないものねだりなので、自分にないものを持っている人が羨ましく見えたりするものです。それが、下手に心理的距離が近いと尚更比較してしまって落ち込んだりもするものです。簡単に例えると、子どもの時に感じた「隣の子の点数が自分より高いか低いか気になる」あの現象ですね。なんかこう書くとすごいシンプルな問題に聞こえる。
SNSが普及して自分がいかに充実しているかを演出するのが流行ってから、他人のエントリを見て「私ってなんて薄い人生送ってるの」と思ったり「この人よりマシだ」と安心したり比較することから逃げられないような状態になったかなーと思います。ここでも何度か取り上げているSNS疲れに近いものですね。私も人様のブログはプロアマ問わず見るんですがキラキラした日常をエントリに書いている方とか見るとさぞかし充実しているのかなあって思うんです。しかし、かといってその人と同じように日常のなけなしのキラキラした部分をここに書いたところで自分が充実するかというと「そんなことよりゲームの感想や社会に唾吐くようなエントリを書きたい」と思ってしまうに違いありません。第一、私の日常にキラキラした部分なんかありません。泣いてねえから!!
というか充実したと思ったところでその瞬間がすぐ過去になるから何をもってして充実と定義するのがわからない。充実と忙しいは違いますしね。
なんか自分、めんどくさい奴だな……
ハイ。
声優や芸能人のブログとか見ているとすっごい華やかな日常を送っているなー充実しまくってるなとか思うんですけれど、まあ、それを見せるのが仕事ですよねと冷静になってみたり。激烈に忙しい方は代行会社に代筆してもらってるらしいですし(ウソかホントかは謎ですが、納得してしまう)、華やかなだけではなかろうかなと感じてもしまうのです。生活苦や就職難やうつ病に悩まされる方の日記もありますしね。あと、友達が羨ましいってのも友達だから羨ましいだけで、何かのタイミングで知り合う機会がなければ、羨ましいと思うことさえない運命だったかもしれません。
というわけで比較というのは結構不毛というか続けていくと当人を削るだけの感情なんですけれどかといって辞めるにはどうしたらいいか、という答えにはたどり着きませんでした!
あー、あと言ってしまっても良いでしょうか。これが本論なんですけれど。
本当に満ち足りているのなら、(プロモーション目的以外で)そういう自分を演出したり、人に見せつけるようなことはしなくても平穏無事心穏やかに過ごせるのではないかなと思うのです。

●皆、自分の世界で生きている
皆様、偏見はありますでしょうか。ない人はいないと思います。「常識とは、その人が18歳までに積み重ねた偏見」という言葉?があるくらい、自分の常識というのは偏見で構成されている。
身近でも遠くの人でも、何か1つ恐ろしい思いをするともう二度とそこには近寄りたくないということも少なくないんじゃないでしょうか。
友達の話を聞いていても、皆、たった1つの恐怖体験で色々なものから遠ざかっていることが伺えます。
私はAというジャンルに友達にがいるので、そのことを話題にしようとしたところ、難色を示されたことがあります。「昔、Aというジャンルでトラブルがあり、もう二度と近づきたくないから」という理由で。その後、その友達の前でAというジャンルのことを話題に挙げることは辞めました。また、Bという声優ファンに失礼な態度をとられてから、もうBという声優のファンには近づきたくないとか、Cというカップリングを好きな人には近づきたくないとか、もっと大きい括りで「何か」が駄目になってしまったということをたくさん聞いてきました。たった1つ、たった1人がその固有の世界のマイナスイメージを代表し人を遠ざけるというのも、仕方ないこととはいえ少し歪かもしれないと思います。
例に漏れず、私もあります。人の目が気になって作品の感想が素直に書けなくなった同人サイトでは、肯定的な萌え話と同人情報以外を載せることは辞めました。作品批評したところでいまや閑古のサイトに苦情が来るとも思わないんですが、今更書く気が起きずそういった話題はすべて中の人にアウトソーシングしている次第です。(というか同人関係のことは同人サイトにアウトソーシングしたってほうが正しいかも)
そう思うと、オタクの世界でも価値観や基準というのはあまりに多様で、まずそこを理解するのが仲良くなる一歩?なのかもしれないかなと思います。いわゆる地雷避けというか、何が苦手かを理解するだけで対応が相当変わってきますからね。
多分これは、「牡蠣に当たった」ようなトラウマなのではないかと……。

●三国恋戦記~おもいでがえし
(OP見る)
あっ、予約しちゃった!
て感じでホイホイ予約をしてしまいました。恋戦記は一番最初のPC版しかやっていないのでもう随分前のコンテンツのような気がしますが、まだまだ愛されていますし、何より評価が高かったので移植すればどんどん新規が入っているのかなと。安心して遅ハマリできる珍しい乙女ゲーかな、みたいな。
本編も移植しまくってたのでいずれおもいでがえしも移植するんでしょうけど、自分はやっぱりPCゲが好きだなと思います。気分が盛り上がっちゃって一番好きな子龍のルートだけ本編おさらいしたんですが何だかんだ萌えますね!!EDの師匠との会話とかすごい好きだなーと思いました。(「玄徳様と花殿が崖から落ちそうになったら玄徳様を助けます」ってやつ)にしても惚れた腫れたの話になるまでかなり長いので大丈夫か、と途中で心配になりました。あんな調子で子づくりとかできんのかな……(余計なお世話)
しかしまあ、しばらく三国恋戦記みたいな、話もキャラも萌えもガッツリ楽しめる(プレイ時間も長いよ)みたいな乙女ゲはプレイしていませんね。私が知らないだけでどこかにあるのかな……。教えてエロい人。新作におよび腰になっていったりいまいち盛り上がらないでいると、いわゆる「感性が摩耗した」状態なのかなと思います最近は。深夜アニメ見過ぎで面白く感じられなくなるアレです。そう考えるといつまでも似たようなものが楽しめるというのは、ものすごい強みなのかもしれません。

ところでしらつゆって聞くとお吸い物みたいの想像する。
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2013.05.27.Mon

ファタモルガーナの館 感想

ファタモルガーナの館
Novectacle (2013-01-25)
売り上げランキング: 255


遡ること3年前、そういえばコミティアでチラシをもらっていたのでした、ということに気づいたのはクリア後。
昨年の発売から一気に口コミで広がり(とは言っても体験版の時点で高評価だったようですが)、色んなブログで感想を見かけることになりました「ファタモルガーナの館」。
というころで、バナーをドーン。
ファタモルガーナの館
むしろズドーンて感じですよね。キラキラバナー貼りまくりのキャッキャウフフ系乙女ゲブログにこのバナーがたまにあると乙女もビビるよなあ。うちは閑散としているのであんま影響ないですけど。
さて、この匂い立つような絵柄に引き込まれる方も抵抗を覚える方もいらっしゃるはず。とてもライトな気持ちで手を出せるとは思えない!と思いきやお値段たったのイベント価格2000円なので、買っておいても損はしないのではと思います。私は体験版プレイして速攻DLsiteで買いました。会員登録しないでも即買えるのでいい時代になったな~。衝動的に買えるって気持ちいい!
ハイ。
あらすじはこちら。

――――――――――――――――――――――――

Novectacleが約四年の制作期間を経て完成させた、全八章構成からなる長編ヴィジュアルノベルADV。
「あなた」は気づけば古ぼけた屋敷にいた。
しかし「あなた」には記憶がなく、自分が何者なのか分からない。
目の前には、「あなた」を旦那さまと慕う、翡翠の目をした女中がいる。
女中は「あなた」に、屋敷で起きた数々の悲劇を見せると言った。
そこに、「あなた」の痕跡があるかもしれない……。
やがて「あなた」は、館が根深い呪いにかかっていることを知る。
なぜ館は呪われているのか。なぜ館は存在し続けるのか。
なぜ「あなた」は館にいるのか。
すべてを解き明かすために、「あなた」は女中の手を取る。
これは、人の業と、絶望と、狂気の物語だ。
「どんなことがあっても、わたくしの手を離さないで……」

――――――――――――――――――――――――
(Amazonから引用)

でですね、この作品出たのが2012年12月で、半年くらいたったからもう隠さなくていいかな~と思うけれど、隠します。何故かというとネタバレが命取りになる作品だから!ていうとネタバレ先に探しにいく人いるよね!
それはわたしです(AA略)
ちょ、待ってって。探しにいきたい気持ちはわかるけど待つんだ神子!ネタバレを見てはいけない!
ええと萌えに餓えた豚達から(それもわたしです!!)「乙女ゲかBLゲかギャルゲかわかんないよ」って言われそうなので先に言っておくとどれにも該当しません。強いて言うならノベルゲーですか。さらにいえばハードカバー・映画そして洋画に近い要素を上手くノベルゲにまとめているという感じです。ですがそんな構えなくていいと思います。文章は癖がなく、かなりわかりやすい方なので、キャラクタの心情は歪曲せずにストレートに伝わってくる。ザ・2次元。乙女ゲやBLゲやギャルゲではお目にかかれないような重厚な立ち絵・一枚絵に腰がひけそうになりますが、キャラクタの明快な感情は驚くほどすっきりと入ってきますので楽しくプレイできます。
そして評価の高すぎる音楽・シナリオ・細かい演出は苦節4年という開発期間の長さも伺えて、お値段もちょっと高くてもいいんじゃないかな~と思わせるほど。
というわけでファタモルガーナの館はプレイ時間もそんな長くないので、さくーっと買っておしまいさくーっと!
スタート画面開くと、怪しすぎるスタート画面どう見てもホラーな音楽にまた「ええ~これ私ごときが入っていいんですかね。おばけとか出てこない?」ってなるけれど、とりあえず飛び込めばいいんじゃないかな。終わるまで出てこれないけれどね。イヒヒヒヒヒヒ!

はい、ではでは続きから。プレイ前の人はあまりご覧にならないことをお勧めします~。


2013.05.22.Wed

どうでもいい話

ややや、間が空いていましたね!どうも中の人です。
最近は忙しく余裕のない日々を過ごしていました。胃とかやられたけれど、私は元気です。
さて東京はクソ暑くなってきましたけれど皆様エアコンの調子はいかがでしょうか。そろそろエアコンの修理が盛り上げる季節なので今から確認しておいたほうがいいと思います。と、いうのも随分前ですが、7月くらいにエアコン壊れて2週間ほど苦しんだ記憶があり、「使い始めたら壊れるんだ!!」と当たり前のことを学習したためです。修理に呼んでも立て込んでいてなかなか来てもらえない……キツかった。
それはそうと、またどうでもいい話を書き散らかしますぞ~。

●進撃の巨人
今期メガヒット作品になってしまいそうですね。確かにあげて落とす展開に毎回震えながら見ている……。力入れまくりな立体起動アクションもかっこいいし、良い感じに流行っているのが伺えます。「なんかすごい作品始まった」というこの異様な高揚感は、「鋼の錬金術師(水島監監督版)」を思い出すなと思いました。
もう魔法だのロボットだのに頼らずからだ1つで戦うしかないっていう泥臭さが今の日本人にはなんかシンパシー感じるのかな。まあ後付理由ですけれど。
アニメだけ見ているただのにわかなので特にカプ萌えとかあんま考えてないですが流行カプを眺めるのは楽しくてすきです。兵長はまだ存じていないのでなんともいえないのですが、ミカサは女子人気高いですね~(人気ゆえアンチも多そうですが)。一途な点はNL者向けかと思ったけど、強くて寡黙といった要素は腐女子向けなのかな。美人で強くて一途でいくら好きでも恋愛っぽい表現の仕方をしないのはすごいバランスだなと思いました。恋愛的にエレン好き好きってなったら(本心はそっちかもしれないが)、腐女子からは支持がなかったんじゃないのかなーとかとか妄想したり。
しかし5話を見返したらエレンがミカサに頭突きしていた(最初何してんだかわからなかった)。落ち着けさせるとはいえお前……。マジ何とも思ってないんですね。あんな美人がそばにいても何も思わないのか。あ、美人じゃなくて巨人のことで頭がいっぱいか。

●翆星のガルガンティア
青い空と青い海と明るい太陽が美しすぎてなんか見ているだけで泣きそうになるなーと思いました。エイミーがあの凧(?)みたいので飛ぶのとか素晴らしいですね。鳥の人!

●近未来SFファンタジー(誤):擬人カレシ
顎がネックだったんですが、iphoneの広告で目につくので始めてしまった。いきなり人間化する動物を与えられて育ててね!って言われるんですけど物語的な導入がなくてびっくりしました。大和彼氏だってもうちょっと優しかったよ!?ヘルプを見ながら頑張ってシステムに慣れています。育成パラ上げって慣れてないから、結構大変なんですけど、世の女子はこのシステムなんて楽ちんにクリアできんのかな?だとしたらすごいなと思いました。
会話していると実は研究所から来たとか断片的に設定を話してくれるのでそれをつなぎ合わせて適当に脳内ストーリーを作って楽しんでいます。や、擬人化とか好きなので設定的にはかなり好みなんですけどね。お店で買うアイテムで好感度上げるとか、粘着乙女ゲーマーとしては何か心が痛くなる仕様です。てかCSやPCの乙女ゲに慣れている方はこれびっくりするだろー。ステータスを初期値に戻してしまうアイテムとかあるし、なんかすっごい残酷というか、ゲーム内彼氏との関係性を悪意なく可視化されているようでやってて怖いです。ただの考えすぎですし、ソーシャルゲームらしい非常に筋の通ったシステムなんですけれど……。しかしそんなアイテムさえ妄想の糧にしてしまうのでした。

●オトメイトの新作ゲーム:ノルンノネット
が発売前にも関わらずよく流行っているとお聞きしたので、Twitter検索かけたりして盛り上がりを拝見しています。いやーすごいですね。確かに期待されている方が多いように見受けられました(印象)。主人公が3人という今までにない仕様なので、自分は正直「これは荒れそうだな!」と血と硝煙の匂い(妄想)にわくわくするしかできなかったのですが。
サイトを見てみると、美しいキャラクタと雰囲気のいい音楽、具体的なことが何もわからない抽象的なストーリーと設定が記載されていて、なるほど確かに余計な情報をそぎ落とすことで、透明な空気の中にいるキャラクタにプレイヤの意識を集中させているのかな?と推測しました。登場人物が何食ってるのとか想像し辛くて、正直生きている感覚みたいのを感じられず私の中ではかなり虚ろで遠い感じなのですが……。セカイ系というか最果てのイマというか、実は彼らは現実には存在しない幻だったとかだったら、どうもせんけどどうしよう。プレイされる方の感想が楽しみだなーと思いました。

●愚痴アカウント作ればいいんでは
しばらく盛り上がっていたこれ。乙武先生自ら説明に時間を割くほどになっていたとは。そしてさすが色々執筆されているだけあってわかりやすく気持ちの伝わってくる文章だなーと思いました。

・イタリアン入店拒否について(乙武洋匡オフィシャルサイト)
 http://ototake.com/mail/307/

すみません論点ずらしてしまって。いやー怖いですねこういうのに言及するのって!でも書いちゃう。
なんかこう「外野が店主攻撃しまくってて怖い」とか「先生は非常識だ」とか「twitter恐ろしい」っていう話はもうあらかた出たのでいいかなって思うんですけど、ま、本来ならば当人同士で終わるいざこざがここまで波及したのはtwitterで店の名前出しちゃったからなんだろうなと思います。家族とか友達に「あの店の対応がひどかったんよ~」て泣き付けばここまでにはならなかったのかなーとは。だからといってフォロワーの多い方は影響力がすごいから愚痴なんか書いてはいけない弁えて!ってなるとtwitterで好きなこと呟けないなんて不公平!という議論で盛り上がる。確かにそれは酷ですよね。
というわけで、乙武先生もあまり無理なさらず信用のおける身内10名程度にフォローしてもらう愚痴用アカウントを作ればいいのではないかなって思いました。あそこまで有名な方になると、なかなかそういった弱みを見せられる相手というのはそこまで多くないかもしれませんが……。
気持ちでどうにもならないのなら運用でエラーは吸収していけばいいんじゃないかな、などと小市民は思ってしまうのでした(震え声)

●リコネクトサントラ並びにタイアップ音楽の売り方(※激しく冗談です!!!!!!!!!!!!)
リコネクトサントラ予約が今は状況が思わしくないような発言を拝見したのでどうやって売ればいいか勝手に考えてみました。この暇人め。もちろん公式の内部事情なんぞ知らないので適当です。お許しください

・蒼葉に宣伝させる(媒体:突貫のHTMLページ・蒼葉アカウント一瞬復活)
⇒碧島情報局みたいな露骨な宣伝でいいので、蒼葉にサントラの良さを語らせる。今こそ蒼葉がGOATBED好きな設定を使うところじゃないかなとかなんとか思ったり。内容はいくら簡素でも、蒼葉が一言「すごくいいサントラだから、皆買ってくれな~」とテキスト上でも言えば言うこと聞くんじゃないだろうかとかとか。蓮も一緒だと尚更良い気がする

・アーティストにキャラ観やキラルとのやりとりを含めた語りをしてもらい、公式や関係者からRT
⇒腐女子はBL関係ないアーティストに曲を歌って頂くことに申し訳なさを感じているので、受け入れてもらうと非常に安心し、アーティストへの好感度が結構上がる。たまにノイズに言及してくれる木村世治さん等にお願いするのとか良さそう。「この曲を作る時、ノイズくんのキャラクター観について考え、淵井先生に再度確認とりました!そこから議論が白熱して~」等の一言でノイズファンは大歓喜して木村さんへの好感度もUP、個別ライブの集客も増えそう(妄想)穴はVERTUEXさん(難しいだろうけど取り扱ったら熱狂的なミン蒼族が狂喜乱舞して他カプクラスタに注目される等の影響も考えられる)大穴はGOATBEDさん(さすがに無理だ)

・特典が残り少ないと煽る
⇒「馬鹿売れしてもう無くなりそうです!」とまで嘘はつかなくていいので「小ロット発注なのであまり数は確保できません~」くらいに収め、確保に頑張る姿をアピールし(あらかじめ数は用意しておき)「注文入ったので追加しました」とまるで救済しているかのように見せかける。この方法を上手く使っているのがシーガル通販ですよね(いや真剣に確保頑張ってるのかもしれないが)。腐女子の特性理解しているわ~と思います。

ええと何もかも冗談です。
Nitroは音楽事業部があるし責任者も音楽に対しては真剣なので、いい音楽を作ってはいるなと思うんですが、いい曲が売れる時代はもう随分前に終わってしまいましたからね……。あと、必ずしも作品が好きな人=音楽が気に入ってくれた人にはならないし、キラルファンはぶっちゃけ皆ゲームが好きなのであって、音楽が好きなのではないかなと。音楽が好きな人はそれこそ作品知らなくてもちゃんと音楽目当てでサントラ買うしな~。フィギュアオタが知らない作品のフィギュア買うようなもので。
キラルナイトの申し込み数が過去最高だそうなのでそれでサントラも売れるかなって予測したのかもしれませんが、今回は複数買いが多くシリアル確保できたから申し込んだだけの方もいるかと思いますし、皆が参加するからライブだけは参加したいけどっていうライト層がサントラを確実に欲しがるかといえばそうでもないような。
であればそこそこ熱心なキャラクタ・作品ファンをターゲットにするのが無難かなーと。で、ドラマダは見た目やファッションがカッチョイイ、作品の雰囲気がいいっていうより、割り切ったキャラクタービジネスに倒したほうが売上が伸びそうかなーと思いました。キャラ萌えに勝る勢いはなしのような。うたプリの曲がデイリー1位とかとってるの見てると、あれはゲームとかアニメさえも排除したキャラクタービジネスに徹しているからかなってある意味感動しますしね。
もはやギター持ってるだけでモテる時代は終わったのだ。だって世界は「素人が歌ってみた」で、低音質音楽をyoutubeで聞くだけで満足できる人が増えてるんだからさ!
とはいってもポップスとかロックみたいな音楽って「正しくなくてもいい俺はこのスタイルがかっこいいと思うんだ!」て主張から始まったので、そのこだわりを捨てるのは難しいかと思いますが~。紅蓮の弓矢が人気なのもひたすら作品に即した徹底さがうけたのかなと私は考えてしまうのでした。
なんかすごいごちゃごちゃした。
とりあえず音楽そのものじゃなくて作品との関係性を主張した売り出し方のほうが効果的なんじゃないかなーと素人は思ったのです。

以上は何もかもが適当な妄想ですので、本気にしないでくださいませね!!!!!!!!!!!
ドラマダの展開もいったんは落ち着くと思うし、キラルはやっぱり淵井先生の腕一本でシナリオが書かれているし、BLゲーム市場は相変わらずあんまお客が増えてなさそうな状況だし(制作側の人材の流出も激しい)、もろもろ無駄に心配になってしまった中の人でした。
大丈夫かな?と私が心配しているのも今だけでしょうしね(薄情)あ、サントラは公式で予約しましたよ。


いやーほんと自分には関係ない他人事ってぺらぺらと楽しく言及できるなと思いました。はあ。
2013.05.09.Thu

劇場版 Steins;Gate 負荷領域のデジャヴ/リトルウィッチアカデミア 感想

シュタゲ劇場版とネットで見れるアニメの感想です。

●劇場版 Steins;Gate 負荷領域のデジャヴ 感想
劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ [Blu-ray]
角川書店 (2013-12-13)
売り上げランキング: 12,442

予告に偽りなしの、ゲーム本編とは立場が逆になったオカリンと紅莉栖のお話。
ゲームではまゆり、ひいては紅莉栖を救うため頑張るオカリンでしたが、いくつもの世界線の記憶と持つため、SG世界線では存在することが危うくなり、αでもβでもないr世界線に飛ばされそうになってしまいます。本当に突然紅莉栖の目の前から「消えて」しまうのは唐突で怖かった。そんな存在が不安定なオカリンを助ける紅莉栖が主人公です。予告見た時から設定としてはキャッチ―で「わかりやすい劇場版だな。最終章っぽいな」という感じはしたのですが、この設定がどうもシナリオの整合性やキャラの性格と相性悪いような感覚が始終つきまといました。
オカリンへの愛情と科学者としての倫理観から何度も諦めそうになる紅莉栖、というのは非常に納得できるんですが、そこで尺をとってしまうと思いのほか話が動かず退屈に感じてしまうものなんですね……。紅莉栖の語りの分量が多くてなかなか行動に移らない。
オカリンがいくつもの世界線を超えることの無力さや葛藤を語るシーンとかはゲームで「岡部倫太郎」として行動してきたプレイヤ(自分)はそうだよなーという気分になったのですが、紅莉栖はあくまで助けなければいけないヒロインという認識が強いせいか、もしくは90分という尺のせいか上手く感情移入できなかったのかも。
しかしながら紅莉栖はデレデレ、オカリンは「俺を忘れろ」と言った途端チューしちゃうし(やや納得できないことしていますが、まあ愛情が勝っちゃったということで無理やり納得しました)、2人のラブストーリーがとにかく見たい人は楽しいかと思います。そういうサービスだらけなので萌え的に充足するのでお勧め。オカクリ派は見て間違いなしなんじゃないかと。
ですが「鳳凰院凶真」が生まれたきっかけ、というのは確かオカリンがテレビの物まねをしたことからだったと記憶しているので、そこまで紅莉栖とのあれこれに収束させてしまうのか、とメディアミックスの罪深さを感じてしまいました。まゆり大好きってわけではない私でさえそう思うのでまゆり派の方は不憫な感じに……。これがダブルヒロインの功罪っ……!
従来のSteins;Gateのような綿密なストーリーと逆転劇が見たい人にはかなり物足りなく感じるのではないかなーという感想です。
とは言いましたものの、公開からしばらく経っているにも関わらず会場が暑くなるほどの人入りだったので、やっぱり「シュタゲ」に対する期待というのは数多くの人の心にあるんだなーと思いました。コメディっぽい部分からはじまりお約束のやりとりの部分では結構喜んでいてクフクフ笑いが漏れていたので、皆、シュタゲが好きなんだろうなと(私はなんか懐かしいなみたいなノスタルジーな気持ちになった。ちょっとさみしい)。また、スタッフロールを見ているとあまりに多くの出版社や企業が並んでいるので、やっぱり「ビッグビジネス」を背負ったすごい作品だよなーと思った次第です。関連企業をまとめるだけでも大変そうだ。
あ、音楽は素晴らしかったです。ゲームやアニメで使われていた音楽のアレンジがうまく大画面と合っていました。
Steins;Gateのどの部分が好きかで評価が分かれそうな内容でした。
それにしても(頑張ってはいたんですが)紅莉栖の顔がアニメだと不自然なのはなぜなのか。顔の幅が広く丸いせいでしょうかね……。

アニメ作品の劇場版は順調すぎるくらい増えていますけれど、質はほんと様々になってきましたね~。いずれも期待しすぎてはいけないって思いました。

●リトルウィッチアカデミア 感想
文化庁若手アニメーター育成プロジェクト『アニメミライ2013』の参加作品で、現在はネット上でただで見れます。

・アニメミライ内紹介
 http://www.animemirai.jp/c2.php

ストーリーは以下の通り

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子供の頃に見た魔女シャイニィシャリオに憧れ魔女を夢見るアッコはルーナノヴァ魔法学校に入学するも上手くいかず笑われてばかり。そんな折り地下迷宮の実習中、封印されたいにしえの竜が復活してしまう大事態が起こる。偶然シャリオの杖を手に入れたアッコは親友のロッテとスーシィと共にドラゴンを何とかしようとすることに。
(wikipediaから引用)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

和製ハリーポッターというか、最近では珍しい魔女っこ(魔法少女じゃないよ)が主人公の、児童書のようなストーリーでした。尺は30分にも満たないですが、ハラハラドキドキした王道をついた非常にいいアニメなのでお勧めです。このまま続編を映画化してほしい。
スタッフが元々グレンラガン等に関わっていたので……あんな感じです。あんな感じの動き方をディズニーっぽくした?というか。
ええと、とりあえず見てください!

・公式「リトルウィッチアカデミア」(Youtube)
 http://www.youtube.com/watch?v=RBlqxEIJ_Cg
2013.05.07.Tue

カードゲームで消費されていく憧れの思い出達 他

あれこれ書きます。

●カードゲームで消費されていく憧れの思い出達
90年代をオタクとして過ごした友達との会話(フィクション含む)です。

「最近ソーシャルカードゲームの広告とか見ると、皆すごい絵が上手いし、めっちゃ時間かけて絵描いてるんだろうなーって思うんだよね」
「へえ、ソーシャル?」
「なんていうか、進撃のバハムート的な!」
「進撃のバハムート的なね(笑)ああでもわかる。ぼうっとソーシャルのCM見てるとさ、見覚えある人の絵が出てくるよね。昔好きだった同人サイトの人の絵だったりする」
「あれ驚くよねー。あんな綺麗な絵が携帯の中のカードゲームとして使い捨てられていくのかと思うと」
「昔はさ、あの綺麗な絵を求めて必死にサーチエンジン回ったりしたのにね」
「綺麗な絵が見たくて同人雑誌買ったり、たった1枚の挿絵のために小説買ったりしたよねー。で、絵師のサイトが消えてるとものすごく嘆いてた。この世の終わりみたいに」
「懐かしい。今はそんなことする必要ないもんね」
「pixiv行けば綺麗な絵が勝手に表示されるし、どんどん量産される」
「いいなーと思ってブクマするんだけど、ブクマしたことさえ忘れちゃったりして」
「わかる!で、いつの間にか消えても”これ何の絵ブクマしてたんだっけ?”って、思い出せないんだよね」
「思い出さなくても、また新しい綺麗な絵が見れるからさ、覚える必要もないし」
「そういう感覚だと、絵をどんどん使い捨てるっていうのも、わかる気がするよ」
「でもさー、カードっているのかな?紙ならまだしもデータでしょ?」
「私はやってないのでわからんけど、カードゲームとスマホは相性いいと思うよ」
「というと?」
「スマホの画面て綺麗だから一枚絵見せるのに適しているし、でもスマホでゲームしようとすると複雑な操作は出来ない。だから結局カードゲームが流行るんじゃないかな。簡単な操作で綺麗な絵が見れるっていう」


ソーシャルのカードゲームにおける絵師の買いたたきがちょっと前まで問題視されていましたけれど、最近はどうでしょうか。まだまだカードゲームが流行っているので、引く手あまたなのかもしれません。私たちがあれだけ憧れていた綺麗なイラストがカードゲームとして使われているという現状に、感覚の古い私たちはついていけていないようです。そのきっかけとなったのは何だったのでしょう。やっぱりpixivかなと思うのです。なんでもかんでもpixivのせいにしちゃいけないんですが、やはりあの巨大SNSは絵の消費の在り方さえ変えてしまったすごいサイトなんだなあと思います。
一枚絵がただであんなにたくさん見れる世界がくるなんて、10年前は想像できたでしょうか……。
続いての会話。

「マギのアニメってどうだったの?」
「ひっそりと終わっていった気がする。最後は原作にあまり沿わなかったようで原作ファンは嘆いてた」
「今は何が流行ってるのかな」
「やっぱり進撃の巨人じゃない?あと黒子とかうたプリ」
「え、進撃の巨人って結構世界観ハードだし、原作の絵では萌えられなくない?中高生にはきついでしょ」
「そうとも限らないらしい。割と皆楽しく消費してそうな雰囲気だよ」
「(pixiv見ながら)あ、ほんとだー。なんか皆すごいね?」
「いい感じに移動がはじまっております」
「マギじゃなくて進撃の巨人かー。マギは何がだめだったんだろう」
「やっぱり男の数が足りなくて、掛け算に幅が持たせられなかったことじゃない?よくわからないけど」
「えー、アラジン受けじゃないの?」
「アラジンじゃカプ難しくない?体小さいし」
「むしろああいう小さいのとか、中学生大好きな気がするんだけど」
「え、そうかなー。まあアラジン受けがないわけじゃないけど、やっぱりシンジャが最大カプだよ」
「えー私達の頃だったらアラジン総受けになりそうじゃん。可愛くて小さい総受けとか鉄板でしょ。REBORN!のツナみたいな」
「おお、アンソロの表紙で白雪姫とか着ちゃう感じね!確かに。でも最近はそういうの見ないかな。あ、黒子くんがそうか」
「黒子だって等身高いと思うんだけど、あれに中高生が萌えてるの?」
「むしろ中高生に大人気ッスよ」
「えー最近の中高生はすごいね。なんかさ、私達の頃ってSLAM DUNKとか迂闊に近づいちゃいけない大人向けの雰囲気があったんだけど」
「そう考えると、今の子は等身高いキャラで萌えられるようすでに教育されてるってことなんだろうね。ほら、うちらはドラクエ4コマとかで育ったし、ゲームのグラフィックも2Dでキャラがデフォルメされてたでしょ?だから小さいキャラに抵抗ないんだと思う」
「そっかー今は3Dだもんね。等身高いよね。最近の子は進んでる」
「進んでるねえ。もう食べてきたもんがうちらとは違うんだよ」
「でもわかる気がする。この前、中学生くらいの子がお父さんと歩いてたんだ。で、その子が持ってた団扇がタイバニのおじさんだったの!」
「マジか!バニーちゃんならともかくおじさん!?」
「腐女子と仮定して、腐女子って大体攻めより受けのグッズ持つ傾向にあるじゃん。とすると……」
「おじさん受けか……!」


おじさん受けかもしれません。や、フツーに好きってだけかもしれませんが。
確かに、我々が見ていた頃のアニメではなく最近のアニメを見ている腐女子というのはすでに訓練されているというか等身の高いキャラを目にしているので、おじさん受けくらい余裕なのかもしれません。可愛くて小さい受けなんて時代遅れなのかも。そういうのも感覚のズレに繋がってるのかなと思うと、面白いなと思います。
上記の会話はやや極端な所がありますが(黒子とSLAM DUNK置き換えているあたりとか)、なんかひっかかったので出してみました。一定年齢以上のオタクなら反応してしまいそう。
あと奈須きのこ先生はものすごい厨二で中学生の設定ノートだけど(ほめています)虚淵先生はサブカル映画で大人向けだよね、とか、最近のオトメイトのゲームは主人公がイモっぽくなく美少女過ぎて許せない等の話をしていた気がします。オトメイトの主人公の話は爆笑ものだったのですが、オトメイトゲーはもはや支持がありすぎて主人公人気も無視できないので、墓場まで持っていきます。

●いざゆかん、魔女の住む館へ
やるゲームはいねがーってことでまた同人ゲーム漁りを始めました。色々DLしてみたんですが、やっぱり高評価のものをやりたいなってことで、最近話題になっている(?)「ファタモルガーナの館」を始めました。
こ、これは……!てことでちゃんとクリアできたら感想書こうかなと思います。これは感想書きたくなる作品ですねグフグフ。なんかもう色々すごすぎる。先が気になる。
今んとこ萌えキャラは1人もいないんですが、それでも最後まで進まなければ自分を取り戻さなければ!と思わせる。ということで奈落の底まで落ちていこうかと思います。

2013.05.07.Tue

拍手お返事

拍手のお返事です。拍手のみもありがとうございます!!
古いエントリにも目を通して頂き感謝感謝なのです。
華ヤカ舞台のエントリに思いのほか反響があり、やっぱり注目されてるコンテンツなんだなーと感心しました。

続きから拍手お返事になります。

2013.05.01.Wed

DRAMAtical Murder re:connect 感想

DRAMAtical Murder re:connect
DRAMAtical Murder re:connect
posted with amazlet at 15.10.18
Nitro+CHiRAL (2013-04-26)


勢いで書いたドラマダFD感想です。
補完と萌えと理由づけそしてエロ満載の内容に脳が溶けて昇天するかと思いました。「半脳内それからADV」ということで、本編のその後が描かれるアドベンチャーパートがおそらくメインコンテンツ。「半脳内」てどういう意味だろ、と思ったんですが、バッドED=暴露失敗=脳内から出てこれなくなった状態と気づいた時は漏らすかと思いました。グッドのみならずバッドも触れてくれる、ありがたくも恐怖心を煽る内容に、キャラ萌えした方なら思わず手が伸びてしまうのではないでしょうか。1エピソードは20~40分程度で終わる長さですが、本編で語り切れなかった(?)キャラの深層やら真相を知る事のできる機会となりました。さあ、1年間悶々と妄想し続けた私のような方にとっては答え合わせのような、間違い探しのような、てんでまと外れなことを考えてしまっていたんじゃないかとワクワクビクビク、しかしながら「公式」というもののでかさに打ちひしがれること間違いなし!たぶん!
なんか萌えたり衝撃受けたり戸惑いもあったりで思考と気持ちの整理がつかなくて序文から怪しいです。すみません。
プレイ順は、予め決めた通り
ミニゲームで肩慣らし⇒ノイズBAD⇒ノイズGOOD⇒蓮BAD⇒ミンクGOOD⇒ウイトリ⇒ミニゲームで休憩⇒ミンクBAD⇒蓮GOOD⇒紅雀BAD⇒キラルナイトとか誕生日とかスペシャルコンテンツ⇒クリアBAD⇒紅雀GOOD⇒クリアGOOD
で、行きました。まあなんだかんだこの順で正解だったと思います。ではでは、ちょっと整理してキャラクタ・エピソードごとに感想です。一周してから見直しつつ書いていますが、バッドEDは刺激が強すぎて深くまで踏み込めませんので全体的に薄いですすみません~!

●ADVパート

・ノイズBAD
い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。これっ、痛っ。何これ痛いずっと痛い!と、最初にはじめたのを後悔するくらい痛かった。でも、必要なんですだってノイズは外の世界では痛みがわからないんだから……。触れ合えば痛い。でも触れ合わなければ感じられない。やっと得ることが出来た痛みに安心して、ノイズはこの世界に安息を求めてしまうんですよね。ならばせめてもと、蒼葉はノイズの傍に居ることを選択するのでした。
にしてもこのゲームに出てくる肉親はどうも責任感に欠けるなあ。

・ノイズGOOD
「ドイツ行く?」とか言われてもいきなりそんな!ってところからスタート。「お孫さんを僕にください」を愚直にこなしていたノイズおそろしい子!
てか高級ホテルで夜景見ながらガラス窓に押し付けておせっくすとか古き良きBL小説の金持ちキャラか!!!!!!!!!!!!!!!!!久々に見たわ!!!!!!!!!!!!!!って思ったけど、そいや金持ちキャラだなーと納得したのでした。にしてもベタで恥ずかしくてへんな声出ました。そして蒼葉の泣きの演技すごい。可愛い。「せっかく会えたのに」からは何度繰り返してもたまりませんなァ!!!!そうそう蒼葉が漏らしてないってわかった時「そんなー残念」と思ったけれどのちのち別のキャラで漏らしてくれるのでした。まあ、望んでいたかたちとは違っていたのですが。ぐぬぬ

・蓮BAD
えっ、ちょ、何これこれも痛くね?や、そんないきなりつっこんだら駄目だっ……いってー!こりゃ痛いわ痛い痛い噛んでるし痛い。蒼葉食べても美味しくないよ?ああ、でももういっそ1つになりたいかーそっかー色々間違えられたもんねつらいよねそりゃつれーわーマジつれーわー。じゃあしょうがない!食べて良し!!
蓮のBADはたどり着くまでがヒドイですからね。早押しに間違えないといけないってそりゃ、蓮も悩んじゃいますよって。

・蓮GOOD
オフィシャルワークス音声化&路地裏でムラムラでした。ていうか全体的に蓮がムラムラしてる……!やっぱ獣っぽい要素を入れているんだろうかと思うけれど、犬蓮の時は別にムラムラしていなかったよな(笑)単純なんですけど横アングルのセックスシーンてやっぱくるものありますね。「ありがとう」「こちらこそ」が人連の絵で見れて良かった。路地裏おせっくすは蓮が後ろから突っ込んでるアングルが良かった。
やーエロが2種類見れて美味しいな!って感じです。
あと最後に出てきた蓮の笑顔に泣いた。

・ミンクBAD
血と硝煙の匂い、これはミンクの過去か。そんな場所で蒼葉を「悪魔に連れて行かせない」という名目で神聖な頭部をもぎ取ろうとするミンクさん。というところで暴露ちゃん登場。色々と挑発的な言葉を投げかけて、いっそ壊してやろう壊してくれと懇願する。ミンクにとって忌まわしく忘れられない思い出の中で性行為に及ぶというまさに背徳的な演出。
ミンクは蒼葉に対する理解が暴露も含めてなので深いなあと思う。ある意味一番わかってる?

・ミンクGOOD
島育ちの蒼葉がついに自らお外の世界に……ホロリ。てか心配って感じでした。ほんとヤられたりしないのかと思いましたよ。で、ミンクさんに会えてもなかなか相手にしてもらえなくてめっちゃ可哀想~。ご飯食べてもらえないのとか可哀想すぎる!でも心細い時つらい時に必ず蓮を抱きしめるのはほんと可愛いですね、よっぽどふわふわして暖かくて気持ちいいのでしょうか。ミンクさんの蒼葉に対する気持ちって暴露込みなんですよね。「生と死を内包した」って言ってたし。最後ああやってちゃんと「触れた」ってことは(この表現慎ましすぎて恥ずかしいよな~)、恋愛的に惹かれたってことなんですよね。ミンクさんルートは性的な欲求と親愛と信仰と憧れと恋愛みたいなのの境界線がやっぱり一番曖昧だなと思いました。まあでもあんな可愛い子が「あんたとしたい」と言って来たらくらくらするよね、と下世話な方向でしか解釈が出来ない自分が未熟でイヤ~~~~っ
ミンクさんとのセックスはマジ尊いよなって思いました。

・ウイルス
バッドはバッドでも種類の違うバッドEDでしたね。見事トラウマりました。ありがとう。今でも箱に閉じ込められた蒼葉の声思い出して胃がキュっとなります。リコネクトをプレイする前はウイルスにも幻想抱いてて「何か蒼葉への憧れに準じた葛藤とかあるんだろ」とか思っていたんですがそんなんありませんでした……ね。
しかしワイン使ってプレイとかコイツも金持ちキャラみたいなことすんだなーと思いました。そして何故外出ししたんだ。外出しはウイルスくらいじゃないですかね。蒼葉さんの中に自分のものは入れちゃいけないんですかね。追いつめられる蒼葉が可愛くはあったけど、今後ウイルスが出てきたらもうビビるしかなくなるなって気持ちになりました。

・トリップ
昨年の誕生日からトリップは軍配があがっていたけれど、肉体的に痛めつけられ怯える蒼葉が可哀想すぎて泣きたくなった。まあ、蒼葉ってああいう風に怯えるんだとか怖がるんだとか、堕落してしまいそうになるんだってそういう部分が浮き彫りになる興味深いルートでしたけど……けど、食べかけで飽きたケーキの残骸とか、この先を暗示してて怖すぎる。「ウイトリは飽きたら捨てるのか捨てないのか論」で盛り上がりましたけど(私の中で)、これは捨てられても納得するしかないのかなと思ってしまう。捨てられるのは蒼葉の心が死んでしまった時か。
で、気になっていたウイルスとトリップの出会いに触れましたけれど、ますます不可解な気持ちにさせられる内容でしたね。特に事件とか何もなく一緒になった(語弊のある書き方)んですか。そうか。
「理由なんかない」ってところがウイトリの一番怖いところでしたねー。これはもうこういうもんだと認識するしかないのだろうなー。

・紅雀BAD
あれだけ青かった蒼葉が真っ白に……。のちに白葉様と呼ばれますけれどこれは中身は暴露ちゃん、なんですよね。他のルートでは真っ白にならないのは、紅雀との視覚的な対比のためなんでしょうか。演出ってことですよね?
暴露ちゃんも紅雀好きだったんだよなーと思うと苦しいすれ違い展開なんですよね。紅雀に拒絶され続ける暴露ちゃん可哀想。しかし、紅雀は可愛い蒼葉しか知らなかったので、肯定することも出来ずで。
結局傷ついて傷つけられて、それでも傍にいるよ!!て感じですね。「何があってもずっと一緒にいる」って淵井先生好きですよね。

・紅雀GOOD
ほんとにお風呂でしました。糖度高いし掻き出すしたまりませんなあ!
紅雀とは元々友達同士だったから、男同士のふざけあいからガラっと甘くなるのがいいですね。刺青云々のくだりからしけこんじゃう流れとか本当に上手いなあと思います。あの前段があるからただヤってるんじゃないんだよ!愛を交わしているんだよ!っていう説得力になるんですようおうおう。イく時に手を繋ぎたがるってなんてこそばゆいよね。紅雀に限らず、ふつうにおせっくすしているだけで謎の感動のあるゲームだ……って思いました。私、キラルに騙されてる?
最後のスチルがまた幸せそうで泣いた。

・クリアBAD
いきなり抉るシーンから来ました。痛い痛い痛い痛いよう……。
「自分と同じ存在にしてしまえばいい=目を抉り四肢を落とし声帯を奪う」ってことについて一応何度か考えたんですけど、もう自由を奪ってしまうことでしか安心できなかったということだと解釈しています。あと蒼葉にディストピアな世界はもう見せたくないとか、人として変わっていく姿を見ていられないとか、蒼葉という存在を永遠にしておきたいとか、そういうことなのかなって。蒼葉と自分の差を埋められなくて「人間らしさ」を取り除いていった。クリアにとって蒼葉の人間らしさは蒼葉らしさとは直結していない。ていう解釈で合ってる?これずっと自信が持てないんですが。
にしてもああいう状態になって蒼葉はそのあとどれくらい生きられるんだろうかとか考えてしまう。東江の技術は世界一だから延命できるんですかね?
最後あんな状態になってもクリア心配する蒼葉に泣いた。それを理解して涙してしまうクリアに泣いた。蒼葉の瞳と共に私の心も抉られていきました。

・クリアGOOD
戻ってきましたね。良かったーっ夢じゃなかったー!!あれ実は夢オチだったらどうしようってビビっていたので。どんだけ猜疑心が強いんだ。
しかしクリアがいきなり蓮をふわふわしたがるからびっくりした。そんなしたかったのか。そうか。
クリアの明かされなかったあれこれについて語られましたね。くらげ好きな理由とか名前の由来とか、おじいさんとのこととか。てか「声が聞こえたから来ました」ってそれまで眠っていたってことなんですね。あなたの声が聞こえたから目覚めたって、やだもーロマンチック!(大いに一人で盛り上がる)
にしても体が少しつぎはぎとか、右耳右目はもう機能していないとか、代償なくして得られるものはないみたいな書き方に人じゃないものとの恋愛へのこだわりを感じました。でもtelinkoは自前なのかな。ああそう精液が味しないって、それは私も思っていました(後出しのような書き方ですが)。セックス機能をつけるにあたり所有者への負担(?)軽減のため、とかあと単純に人間との差分を演出するためでしょうかね。でもカスタマイズして苦くすることもできるんじゃないだろうかとか……。悶々。くそっ、どうでもいいことで悶々する!
良い感じの話だったけどエロはちゃんとエロくて感動しました。ていうかPV1であった「やりたいからやるの」ってここだったのか!顔射とか69とか思い出の鏡でプレイとかやることがアクロバティックだなあ。
結論としてはあらゆるマイナスを内包して肯定していましたね。何かこう皆が想像するあれこれを包括して肯定していました。「会えないままより会ってから死んだほうが絶対満足する」って。きっと後悔なんてあるわけないってことなんだなあ。
クリアが、寂しくなければいいかな……。

・ミズキ
あっ救済したっ。
本編ではコピペ文章で済まされていたあれこれですね。このエピソードを全攻略対象入れると確かにバランス崩れてしまうなって感じはしますが……。(攻略対象との問題解決していないのに終わってしまう感)
料理くらい出来ますし!から、お前りんご剥くの下手だなーのくだりは可愛かった。
ミズキは友達だからいいんだ派とカップリングにさせろやゴルァ派の今後の動向が気になりますね。

・蒼葉の過去
色々曖昧かつわけわかんなかった(笑)蒼葉の過去が明らかになりましたね。はあ。小さい蒼葉可愛い。ウインドウにちゃんと顔が表示されるし。
海辺で出会ったハルカとナイン、ですが、ちょっと洋服の世界観が違いますね。旅人っぽいというか。FFっぽいというか笑。見た目とかかっこよさ可愛さでは申し分ないなと思いました。
しかし蒼葉拾って3年で置いてっちゃうのはどうかなーと思うわけですよ。明確な理由も提示されませんでしたし。そこが判明すればかなりすっきりするんですが隠したのは何故かしら。今後の展開のためでしょうか。婆ちゃんがいなければ一緒に連れて行ったのかな。まあ、しかしこの時間があったから蒼葉は大らかで優しい子に育ったという設定もあるわけですしね。
生きているみたいだし、可愛い両親には帰ってきてほしいですねー。あのままふつうに帰ってきてもおかしくない終わり方でした。どうせなら今の大きい蒼葉と両親のやりとりとか見てみたい。ドラマCDとかで出るんじゃないかなとか思ってしまいます。希望としてはパラレル設定でもIFでもいいので、攻略対象による蒼葉争奪戦+両親とかとのドタバタほのぼのがいいな。
私の妄想ってほんと温いですね!!でもそういうのが見たい~~~

●ミニゲーム
神経衰弱かと思ったら複数枚合わせなきゃいけなかったでござる……。初回は紅雀に負けて言いようのない敗北感に苛まれました。まだ戻ってきたノイズの途中です。なんかセイお兄ちゃん出てくるらしいので頑張らねば~~

●キャラが好きならやろう!色々はっきりするよ!
本編はどうもストーリーを追うことに必死で、「何故そうしたのか」を詳しく知る事ができず、「いつの間にか好きになっていた」「いつの間にか悲劇的な結末を迎えていた」と、結果のみ提示される流れが多く、キャラの心情については「えっと、こういうことなんじゃないか?」とプレイヤ側がとにかく想像することを促していたような気がしました。おかげさまでまるまる1年以上考えさせてもらう時間を与えて頂き至極光栄、それでは楽しいゲームを始めよう、って感じで、かつそろそろ想像が尽きてきたところでのFDという実にいいタイミングでのプレイだったので非常に満足度も高いというか。
丁寧詳しくと言っても、グッドEDは明確な未来を提示しなかったり想像の余地を残しつつという感じです。「でもきっと、この2人なら大丈夫だろうな」って、安心感を与えてくれる内容だったと思います。なのでここから先を妄想するも良しすっきりして眠りにつくも良し、さらなる餌を求めてキラルに感想送るも良しといったところなのでしょう。
しかしながら自分は「終わってしまった」感がすごいんですよね。キャラクタごとの曲もいい感じで、スタッフロールと共にそれ聞いていると、「大団円だな」とか思っちゃって、気が遠くなるし悲しくなる。もう、喪失感でぼうっとしてしまうくらいに。穴が開いてしまった。そんな気分です。暗い!
いや、別にゲーム立ち上げればまた物語は開きますし、今後の展開もあるかもないかも?ってところなので、大人しく餌を待ちますかー。

●蒼葉の可愛さとエロCGの細かさにしびれろ
蒼葉の芝居がかなり細かくて丁寧で、可愛さ倍増だったなと。恥ずかしくて言葉が上手く出てこない時の「~~~~」とか、びっくりした時の「……!」とか、「……あのさ、」て喋り出す時の小さいためらいとか、照れた時の「……」がすんごい細かい。喘ぎも細かい。ちっともリアルなキャラクタではないのに、まるで本当にいるみたいな演出がされていて、ぞくぞくしました。好きな攻略対象、理解しがたい攻略対象色々いますけれど、とりあえず蒼葉が元気で幸せになればいいなーと思います^^蒼葉のおかげでどのルートも楽しかった。そう思うからです。
あとどうでもいいけど、エロゲーってモザイク荒いなと思いました。エロシーンで良く「ほら、繋がってるここ見てみろよ……」みたいな演出がされるんですが(様式美ですね)、モザイクが荒くて「いや見えねえし」となることがしばしば。まあ別に見たいってわけでも、あるんですけど。いやね、ほにゃ先生の描く美しいtelinkoを皆さんご存知でしょうか。pixivに行くと見れるんですけど、あの美しいtelinkoを拝見するとモザイクがもう少し細かくてもいいんじゃないかと、そう思う瞬間があるわけです(駄目です)ブクマを拝見するとNL・BL問わずエロ絵(特に局部が良く見えるアングル)をたくさんチェックされているようなので、telinkoや挿入にこだわりあるんだろうなあと思いました。エロシーンのディティールの細かさにいつも感動する。特にノイズガラス窓押し付けセックスのtelinkoの掴み方が細かいです。中指と薬指の離れたところにあるそれは……!となるはず。
という具合にエロに注力したスチルのほとんどが肌色な作品なので、それ以外を期待するとちょっとがっかりかもしれません。

●本編でやれや問題・キラル作品はどこまで電波を受信できるか
えーと気まずいんですけどとりあえず触れておきましょう。前述したような「何故そうしたのか」について、本編で描けばよかったんじゃないかなあという疑問はなくはないです。もちょっと詳しく説明しておいてくれよFDは予定調和だったんだろ?と、思ってしまうわけで。FDを作るために色々説明省いたのかなーと疑心暗鬼にもなってしまい。ですが自分は恥ずかしながら「なんでそうしたのか」をえんえん考えていたタイプだったので、文句をいうのもおこがましい位置におりまして、むしろ1年以上飢餓感を抱えることができて良かったねな立場。まあ、あと本編に入れるとなるとバランス崩すかな(ミズキとか特に)という気もしますので、「真相・本音は別売り」というやり方で良かった気も……。と、どうも評価が甘くなります。いずれにせよ、ライナーノーツで触れられていた「計画的な展開」に上手く飲み込まれていたんだなって、そう感じました。キラルの計画通り。私は踊っていただけ。いやあ楽しく踊れたので不満はないんですけどね。ふっふっふー。うう。
ここからちょっとキラル作品の話。
キラルといえばカッチョイイ絵柄と音楽、硬質なキャラデザ、論理的に納得できかねるふわふわしたボーイズ・ラブ、そして容赦ない暴力救いようのないバッドEDかな、と思うんですが。主人公がやたらめったら暴力暴行に見舞われるのは避けられないようで、皆痛い目に合いつつ相手を理解したりして「いきなり暴力振るわれたり愛されたりするけど、たぶんこうだからだと思う」と、主人公が電波のようなものを感じるんですよね。その工程がプレイヤには詳しく説明されないせいか、なんかふわふわしてて、最初は結構それなりに戸惑われるかと思うんですが、戸惑ったまま進むか、進めるうちにその電波にシンパシーを感じるかで評価が分かれてくると思います。女性向けゲームを騙る上でありがちな「作品との相性」の問題もあるんですが、これはもっと根強くてふわふわした共感性みたいなものの問題かなとも思っています。なので、電波を感じ妄想をたぎらせることができれば上手くハマるし、「何故そう思うんだ主人公」となると意味がわからなくなるんではないでしょうかというのが持論です。
なんかもう超すみませんな持論ですが、ずっとそう思っておりました……。見た目ちょっと怖そうだけど中身はふわふわボーイズラブです。たぶん。ふわふわ言い過ぎだ。

●どこまでも心を救う、暴露の力
”18禁BLゲームなので性行為シーンはあるしそれが売りなのでそこを抜きには語れないんですけど、蒼葉の持つ”暴露”という力も相まってやっぱりこの作品はどこまでも心を救う作品なのかなと思います。人の心の風景を覗くって昔からある手法といえばそれまでなんですけど、そのためのライム、そのための電脳空間、そこに肉体はなく、救いは頭の中で行われる、という・・・。すごい精神論だと、初回プレイ時も驚いたというか。”
という文章をオフィワ読んだ時に書いたのですが、それを今回バッドEDそれからでとみに感じました。なので、攻略対象の過去にどんなつらいことがあって葛藤があってというのは暴露に失敗したバッドEDのほうが詳しく説明してもらえてるんですよね。バッドのほうがキャラクタ理解が深まるというか、そういう皮肉な構造になっています。
ライナーノーツにもありましたが、蒼葉がバッドで受ける様々な仕打ち・特に脳内、というのはキャラクタの心象風景なんですよね。現実では意識の戻らない体が転がっているだけ。言葉で説明させずもう脳みその中のやりとりで考えを見せてしまおうという古典的だけどそういえば女性向けゲームではあまり見なかった表現だったなと思ったのでした。
心を救うものがたりって書くともうめちゃくちゃハートフルな感じがします。

●運命は残酷で、人生は偶然か必然かわからない出会いに満ちていて、世界は歪で楽しくて時々優しくない。それでも――「世界は、いつでも壊すことが出来るから」。
ドラマダってどんな作品なんだろうって割と真面目に考えて、表すならこんな感じだなという私の妄想です。すみません……。恥ずかしいんですけど、こう思いました。
ジャンクショップ平凡で働く平凡な青年・蒼葉が、ある日突然数奇な出会いと共に自分の運命に立ち向かっていく、そういう物語だと思っています。自分について知ることになった結果、平凡とは程遠い、ただ普通に憧れていただけでどこまでも非凡だったことが明らかになるわけです。デザイナーズベビーとして生まれて孤児院に入れられて、血のつながらない両親とかつて自分を生み出した祖母と暮らして、でも両親はすぐにいなくなって、幼馴染も出来たけれどやがていなくなって、寂しさから自棄を起こして素行が悪くなり、それでも、なんとか普通に戻ろうとして、でも運命は再び非凡に引き戻そうとしてと、蒼葉の運命の移り変わりというのは目まぐるしすぎます。普通の「お話」として考えても、「これって意味あるのかな」とか「シナリオ上の必然性は?」という観点から見ると違和感があったりもしたりしなかったりで。攻略対象とのその後もグッドとバッドで落差があって、それは、プレイヤを躍らすための演出であったりもするんですけれど、でもまさに運命が狂っていく残酷さという側面から世界が歪で勝手なものというのを伝えたいのかなあ?と。何でも「ま、いっか」で済ませる蒼葉ですけど、さすがに自分の運命を呪う時もあるんですよね。望まない力によって誰かを不幸にした時なんか特に。
各々のキャラクタとの出会いというのも、私が大好きな「これって運命ね!2人の出会いは必然だわ!」みたいなでかいものも感じないんです実は。や、それぞれ幼馴染とか東江の機械とか怨恨とかあり蒼葉との接点は用意されているので出会うべくして出会ったキャラクタ達なんですけど、なんか、「もしかして偶然かな」ぐらいな不安定さもあって、でも、偶然が世界を動かしていくのかなという気分にもさせられてしまうのです。蓮はちょっと運命感じますけれど。
シナリオに含む要素が多いせいか、もしくは断片的に説明を見させられているせいか、お話が綺麗にまとまって認識できなくて、でもそれこそが世界なんだ、皆が自分勝手に生きていて、自分も勝手に生きている。「まとまり」なんかない。ただ「そう思う」ことでしか、もしかしたら救われないのかもしれない。それが「世界」なんだって言われているような錯覚を覚えました。世界が残酷でも優しくなくても、世界は壊すことができる――。壊して作っていくことができるんだよ、っていう大きな肯定が、メガトン級に大きい肯定がきてしまい軽く途方にくれました笑。でも、良い言葉なんじゃないかと思います。「世界は、いつでも壊すことが出来るから」って。ほとんど説明のなかった本編で出てきた時も象徴的に出てきていましたし、蒼葉の「破壊の衝動」「暴露の力」といった要素にも密接に絡んだ言葉だなって思うので、たぶんきっと、それがこの作品の言いたいことなのかなと思っています。いや、「そう思ってます」て感じです。はい。


申し訳程度の思い入れや思い込みもありさらに上手く整理がついていないため、かなりわかりにくく勝手な感想となりました。すみません……。
シナリオとしてどうなのかと思う部分と、好きだから肯定したいという矛盾が拮抗してこのような内容になった次第です。蒼葉のように自分の中の矛盾を乗り越えてみたいものですね。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。次なる餌を待っております。わん!


<参考リンク>
・DRAMAtical Murder 感想
 hatonocco.blog106.fc2.com/blog-entry-295.html
・THE CHiRAL NIGHT -Dive into DMMd- 感想・1
 hatonocco.blog106.fc2.com/blog-entry-322.html
・THE CHiRAL NIGHT -Dive into DMMd- 感想・2
 hatonocco.blog106.fc2.com/blog-entry-323.html
・夏コミとNitro+CHiRAL Official Works DRAMAtical Murderからの解釈のための妄想
 hatonocco.blog106.fc2.com/blog-entry-349.html

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