狗に噛みつかれ猫にひっかかれ、魚には水底にまで落され溺れさせられた皆さんいかがお過ごしでしょうか、みたいな。
キラル作品は全部やっているので、私は上記のに全部あてはまるんですが(笑)、そうやってキラルに翻弄されてきた人にとっては、驚きや、もしかしたら寂しさもあったかもしれない作品かな。
キラルといえば理不尽なバッドEDとかたくさんの暴力とか、正規ルートを通っても救われないとか、何なんだもう!っていう辛さに弄ばれて、でもそれでも心に残るシナリオが痛みとなって心に残るって感じだったのですが、今回は、優しいね!(笑)
アホみたいな萌え語り中心なので、お話しの内容とかはこれ読んでもよくわからんと思いますすみません。
・演出
PRESS ENY KEY っていう表示でもう、あってなりますよね。この表記はもう最近じゃ見ない。だからなんか違うんだ、もう違うんだここからというのが、すごく伝わってきたなと。
そんでスタートした時のドラクエ音にうわってなって、そこから面白いことが始まるんだーっていう予感がすごくて、でもそんな期待しちゃいけないんだっていうストップもちょいかかりました。技術力とか、ADVをもっとアニメっぽく飽きさせずにプレイさせようという心意気はがんがん伝わってきましたね。出来のいいMADのようだ。そういうわかりやすさがあるので、比較的若い世代にも浸透しそうだな、と。
・世界観
今回は現実世界と電脳空間、旧市街とプラチナジェイルといった複数の世界が重なり合ってそこを行き来するという展開だったのですが、おそらくゲームで触れられたのはほんの一部なんだろうなっていうのは伝わってきました。BLゲだからあくまで攻略対象とのやりとりに収束しなければならず世界観を広く使うのは困難だから、そうなってるんだろうなーっていう。
この世界観を使ってもっと深く広く細かくあそぶことができる、そんな可能性がありまくりな世界。だから勿体無いとも感じると思います。私は感じた。
・シナリオはさくっと短め
Lamentoのあの恐ろしいまでの長さが懐かしいと思うくらいシナリオは短いです。唐突・駆け足にも思える。結構削ったんでしょうね。選択肢の分岐もわかりやすく、キャラルート、それからバッドEDにもハッピーEDにも楽々入れます。やりやすい。
・ハッピーED至上主義・・・だと!?
キラルといえば理不尽な以下略、という感じだったのですが、今回は全キャラハッピッピなEDが待っていますよ。後味が良すぎ。でも、真相はわからない、みたいな終わり方がほとんどで、真相EDも、実はあのまま連が戻ってこなくても納得できてしまうような内容だった。戻ってきてくれたのは嬉しいけれど。
シナリオの短さととにかくキャラ至上な感じは、派生展開への布石かな?とも思います。末永くキャラを消費させてくれるつもりなんだろうか。
そんな優しさに溢れた作品でした。ハッピーEDばかり見ていると不安になるくらいは調教されていますので、逆にはらはらしてましたね。
・なので、キャラ萌え
これはキャラ萌えゲーですね。私がアホのようにキャラ萌えしているのがその証拠なんですが。
今までの重く辛くでも余韻の大きいシナリオが見受けられないのは勿体無い。でもキャラ萌えできて嬉しい、という感じです。結局キャラ萌えかよ中の人ってカスだな!っていう心の声が聞こえる。
・新旧ファンで戦争が起こりそうだ
というまた無駄で無意味な心配があるんですが・・・。これはすごい起こりそうな気がしますね。かつてのキラルの媚びない冷たさが好きな方と、今回のキラルの面白さや敷居の低さ、わかりやすさに惹かれた方同士では相容れないでしょう。って気がする。今から硝煙の臭いがしやがるぜ!ですが今までも猫が出た時は媚びやがって!と言われ魚が出た時は突き放された!しかもグロい!って言われ、いろいろあったので、まあ、歴史は繰り返すってことでいーんだと思います。
ここから個別ルートについてなど。
・蒼葉
蒼葉ちゃん、いい子で、いい受けでした。でも足技とか持っててね。でもやっぱり受けだから組み敷かれる係なの。これは総受けの宿命か。
涎で泡とか吹いちゃうし、水ものの表現が結構どろっとしていました。あと下の毛がね。まず蒼葉が襲われるシーンで「毛の様子が確認ができました!」って皆さんなりますよね。
私、てっきり蓮を歩かせていると思っていたんですが、ほとんど鞄の中にいれて寝かせてるんです。これ意外だったし、でもやっぱり精密機械だからかな?って思いました。あと、蓮が旧式だからあんま壊れないよう大事にしているようにも思えて、妄想が膨らみますな!
髪の毛に神経が通っているから髪の毛があまり切れない。で、触られるのも嫌いらしいです。なんていやらしい設定なのだろうと震えた。髪の毛を触られると感じちゃうプレイがやり放題、髪の毛を触らせるのは心を許した相手だけってことですねわかります。
PVの音源をえんえん聞いているのですが、最後に必ず「俺がお前を、壊してやる」って言い方が、さいしょはちょっと脅しっぽく聞こえていたんですが、壊すことによって相手を救う、蒼葉の優しさとかがわかったので、なんか聞いてて嬉しいというかつまり萌えるということですね。
・クリア
ガスマスクの下はただのふくつしい造形でした。クリアのスチルの数々がふつくしすぎて、「ここで課金していいです!」机バン!って感じです。
き、き、き、機械の体キタアアアア!!一発目から機械の体でセックスだなんて、私どうしたらいいのか。
ぼろっぼろ体がこぼれていくのは、ちょっともうやめてやれと思いつつでも萌えるしそれがクリアの願いだし!ってことで無駄に葛藤。最後のスチルがね、これがまた美しいんですよ。ガスマスクはつけていないんですが、顔はみえていなくて、でも、その顔がどんなに綺麗でかわいくてどんな表情しているかって、ユーザーはもうわかっている。それだけで。うわうおおおおおおふおおおおお(床ローリング)
フルコンプスチルではおばあちゃんにも優しい可愛いこですよね。ほろり。
ご飯作るのも得意ですし結婚するには最適。キャー!素敵!嫁にきて!(蒼葉の)
・ノイズ
お前の頭の中はどうなっているんだという、ファンシー主義すぎるひきこもりっ子。ライムに入りびたりその力を発揮するのは、ライムでだけ生きている感じがするから。ひねくれ者かと思いきや蓋をあければただの甘えっ子で寂しがりでした。キュン。
「”失”せっと!」「らじゃー!」はやりたくなりますよね。いい大人なのに。
痛みをほとんど感じない彼とのセックスは痛いですね。バッドEDも痛いけど、萌えました。でもドラクエループEDのほうが怖いかも。斬新なバッドEDでぞっとしました。
そして実は金持ちのぼっちゃんで、みずから更生する男前な人。連絡もなしに姿を消しケリをつけて帰ってきたって、キャー!素敵!王子様みたい!お姫様抱っこして!(蒼葉を)
・ミンク
殴る蹴るの暴行が連続し、お前に俺を刻みつけてやる!と、いうわけでセックスしよう!(一方的に)みたいな、キラルには欠かせない暴力担当のミンクさん。
復讐という目的のために、仲間さえ切り捨て、蒼葉と心を通わせるどころか殴られまくりだよォ!と思っていたんですが、蒼葉たんは「そんなお前に惹かれたんだ」となるのでした。見ているこっちは不可解なんですけれど(笑)、性的にも肉体的にも暴行を加える係はキラルには欠かせないのでなんか納得してしまうのでした。男とか女とか関係ないんだよ、優しくされまくらなくたっていいんだよ・・・。そんなお前が好きだ!っていう絶対的な人的な肯定。
オールメイトのトリとの関係がタンパクかと思いきや、バイクにICチップを移動させて「任せとけ」とミンクさんの助けをしている姿にじーんとしたりするのでした。
EDでは姿を消しひたすら逃げる逃げる。そんなミンクさんを蒼葉は一生懸命追いかけるのでした。広大な大地で立つ姿は神秘的でしたね。キャー!素敵!もっと体に刻みつけて容赦なく!(蒼葉に)
暴行っぽいセックスのほうがミンクさんぽいけど、甘いのも用意してくださっていいのよ。
・紅雀
これは王道なんだろうか。蒼葉とは幼馴染で、はじめて見た時は女の子だと思ってたなんてベタですよもー。初恋は蒼葉だそうです。幼馴染だけど・・・、お前のこと、わかってなかったよ、俺。とか、これNLでやられたら私はきっと萎えるんじゃないかと思うんですがBLの幼馴染おいしいですバリムシャモグって感じでした。何なんだろう、距離感があるからかな?幼少の紅雀さんと可愛い蒼葉のスチルは可愛すぎて萌え死ぬレベルですので、あすこも課金ポイントですね。手握ってるし。
太刀を持っていますので構える立ち絵とか格好いいですよね。髪をおろして刺青の広がった紅雀さん格好いい格好いいよう抱いてください!(蒼葉を)
そしてセックスで鼻血出しちゃうこの青春野郎・・・。格好いい男子のみっともない姿ってなんでこんな萌えるんでしょうか。
素敵!もうずっといちゃいちゃしててください!(蒼葉と)
・ウイルス&トリップ
オールメイトっていうか獣姦でしたね。なんかこう直接的なことは描写されませんでしたが、絶対つっこまれてんだろうなー。蒼葉のファンだよっていう気のいいヤクザはモルヒネだったのでした。しかし双子じゃねーのになんで双子みたいな恰好しているんでしょう。謎が多い。
キャー!素敵!もっと激しく調教して!(蒼葉を)
・蓮
蒼葉のそばにずっといる旧式のオールメイト。おでこごっつんスチルには発売前からキュンさせてもらっておりましたが、それを拒否された時のショックがたまらん!蒼葉がショックうけいているのもたまらん!短い二本足でぽんぽんするのが可愛い。舌が出ているのが可愛い。クララちゃんに挨拶するときのへにょってした顔とか可愛い。
で、そんな可愛い連ですが、電脳空間ではイケメンでした。ギャップ萌え。ライムの時に腹チラするのがいやらしい。腹見まくりですよね。
蒼葉との電脳空間セックスは積年の思いが達成されて、やっていることはエロいんですけど良かったね、心がつながったねっていう気持ちでいっぱいになりました。最後は蒼葉の双子の兄の体に連の意識が入り、戻ってくるという結末。これはつまり体的には近親相姦で頭の中身は同一人物で・・・ってホギャーな感じ。
キャー!素敵!これからも末永くお幸せに!(蒼葉と)
以下雑多なことなど
・淵井先生のシナリオが好きなわけ
今回は特に、電脳空間という精神だけの状態だったり、愛した相手は機械の体だったり、連なんかは最後違う人間の姿に代わっていたりして(とは言っても蒼葉にとって近い人ですが)、ミンクさんに至っては蒼葉は結構苦しめられていただけで、乙女の私は何で惚れるんだよ不思議とか言っているんですが、それが逆にいいなと思うのが淵井先生のBLの良さなんですね。女じゃなくても人間じゃなくても、優しくしてくれなくても、姿が違ってもそんな君が好きだよ、っていう絶対的な肯定のある作品で、それが嬉しかったのでした。
現実ではとうていありえない肯定を、楽しませてもらえたので、良かったのです。BLではよくあるテーマといっちゃそれまでで、異種族間恋愛とか年の差とか理不尽とかよそでも見れるんですけれど、ニトロの技術力とか、親会社から受け継がれたとにかくかっこつけたいクールな遺伝子が私の好みと合致するので、こんなにネトネト語ってしまうのですよね。凝った演出と愛せるキャラと奥行きのある世界観を用意していただきありがとうございました、という。
・オールメイトほしい
って思いましたよね。イヴの時間とかでも思ったけど、無機物と心が通わせられたらいいなって、思います。あの、本当に。私いい大人なんですけどいまだにそういうこと考える。連みたいなベニみたいなトリみたいな子がそばにいて、自分を許してそばにいてくれたらいいなって思います。大事にできるか自信ないですけど。ないです。ないですね。
・BLの受けの素晴らしさ
攻略対象では、クリア・蓮、あと紅雀さんが好きな傾向にあるかなとぼんやり思っているんですが(一気にプレイしたためまだ曖昧)、蒼葉の素晴らしさ可愛らしさについて考えてしまうことが多いので、蒼葉が最・・・萌え?みたいな。キラルに限らず、ですがとりあえずここではキラルに限りますか。主人公のアキラ・コノエ・蓉司に蒼葉、皆、心のめちゃくちゃ広い子ですよね。いつも感心するっていうか感動する。アキラとか、咎狗をやったときに何度すごいかと思いました。だって攻略対象から受けるものってほとんど暴行と暴力なんですよね。ケイスケルートやったときに、尻にドライバをつっこまれ殴る蹴るの暴行をうけしまいにはドラッグに溺れてしまった相手の面倒をみて・・・それでも、「お前はお前だよ」って言ってくれるとかアキラ優しすぎる心広すぎるなんで許せるのすごい!って思いました(ファンタジー)しかもただ許すだけじゃなくて、相手を理解しようと頑張ったりして、素晴らしいなと思うのです(ファンタジー)
キラルの受けは心が海より広くなければつとまらないってことですね。しかも4人とも、何の罪もないのに生まれたときから望んでもいない大きい業を背負っていて、それが突然はじまって、物語の終わりには代償を払わされている(個別ルートでしかケイスケは救えないアキラ、左腕や寿命を失うコノエ、人としては生きていくことができない蓉司)ことが多くて、それの代わりに攻略対象の愛情や信頼を得るという結末が多いです。愛情の代償でかすぎる。しかし蒼葉は失うものがあまりなく五体満足で終わることが多かったですね。本当にハッピーEDなのですねー。でもでも蒼葉が幸せならもうそれで良いです。
・「平凡」であることの大切さ
がですね、すごい伝わってくるなと、キラルの主人公の子たちは、上記したように今までは結構物語が終わると罪もないのに代償を払わされたり運命が狂ってしまっていたりしたんですが(ハッピーEDでも)、今回はメイン4人のルートであればさらっとしてて、重要なことに触れていないけど日常が戻ってきたよ!っていう終わり方でしたね。そこで平凡って大事だなーみたいな、プレイヤの感覚に寄り添った結末になっていたなと。
・乙女の私と喧嘩してくる
んで、絶対的な肯定って男女恋愛で表すのって難しいんですよね。なんかこう、男女が惹かれあうのって必然だし、可愛いなら好きになるよね、ゴールインさせれば安泰よねみたいな。まず人として愛し合うことを表すには、それを外から見てわかるようにするにはどうすればいいのかずっと考えている。その点、BLは永遠の愛よね。とか腐の私が上から目線になりはじめると乙女の私がフザけんな男女だって大変なんだぞ色々!永遠の愛もきっとあるんだ!表し方がわからないだけで!と怒り始め、脳内喧嘩を始めるんですよね。そもそも並べて比べようとするのが、数学と国語を比べるようなもんで我ながらやや愚かだなと思うんですが、性分です。というわけですみません喧嘩してきます。
・萌えたので、派生ください
キャラ萌えはとにかくあるので、もっとキャラに萌えたいなという欲望がありますね。世界観も余っていそうだしなんか展開ないかな。ごろごろ。できればFD、つうか今回はFDの作れそうな作品なのでできればって思うんですが、今までFDって出ていませんしね。期待はあまり・・・。これは親会社の意向なのかなー。
日を跨って書いたらえらいことになった。
と、いうかここまで萌えに狂ったエントリをあげるのは初のような気がするので、とても恥ずかしいですなんじゃこりゃ。冷静なつっこみをする中の人はどこいったのだと自分でも。うう。ここまで萌えたぎると思っていなかったので発売前展開はほとんど手をつけていなかったので、悔しい思いをしているところ。とりあえず過去のCOOL-Bは買うことにしました。
うううオフィワとかVFBとかサントラ楽しみすぎてつらい。連バッドEDの曲がかっこいい。あ、アニメイトカフェには行けそうなので、とても楽しみです。
アニメ化とか今だったらすぐに企画されそうですけれど、まだいいです。ゲームが好きなので、なんかまだ、そういう情報を見るのはつらい(何言ってんだ)
ああ、でも、しそうだな。すごくしそう。アニメイトの匂いがすごいもん。もはや警戒態勢をとっていて、色々アホです。好きな作品のアニメ化ほど残酷な情報はないです。あとアニメになると一気に消費されちゃうのがね・・・。うううううう
とりあえずまだ周回プレイの途中なので、たわむれてきます。