右肩下がりのドクターイエロー

なんでもありの日記。ゲーム・アニメ・ネット・妄想の話が多い。記事の半分は冗談で出来てます。

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2016.01.05.Tue

あけましておめでTL

思っていたより課金していなくて良かったー!あけましておめでとうございます!
しかし課金で解消できるストレスなら課金で解決したほうがいいのではとか思ってしまう。
それが現実逃避なら!
今年は積極的に逃避していきたいです。というか逃避できる程度に元気でいたい。
まあ不健康な中の人のことなどどうでも良いのです!

●夜伽執事-ハトリ編-

スマホとかでよく見るTL漫画をむさぼるように読んでたらやっと合性のよさそうな作品が見つかりました。
夜伽執事です!
粗相をして表立って執事のできなくなった執事たちの受け皿として闇の仕事、金持ちお嬢様におセックスの作法を仕込む彼らの活躍(?)を描きますってな内容なのですがクッソ面白くて私財なげうって読みました。
第一弾ハトリ編は婚約のために夜伽執事と一発かますことになった小夜お嬢様が執事のなかの1人、ハトリに恋心を抱くのですが、「あなたはセックスが好きなだけ」とすげなく突き放されてしまう。試しに他の執事に抱かれてみればいい→そんな私が好きなのはハトリだけ!となったものの本当にセックスが好きなだけだったー!?2人の恋はどうなっちゃうの?TLすごいなみたいな展開だった。
面白いのは小夜お嬢様が(遺伝のせいで?)性に奔放すぎて本命以外ともしっかり致し、婚約者とも致し、それが割と楽しそうなんですね。恋心を貫こうとするものの頑張れないww頑張れよwwとか思うんですがそこはTL、エロ漫画と同じく一話一話にエロ入れなきゃいけない決まりでもあるのかな、と。遺伝云々もそのための設定だよなあとも思うんです。
しかしながらストレートでものすごい脳筋なのでいくらやられようが本命以外と致そうが「心配ないな」と思えるのがいいところでありまったく感情移入できないところでございます。
すっごい筆力なのにちっともハラハラどきどきキュンキュンしない。むしろ大笑いしてしまうシーンが多い。
作者の晴山先生の筆力が高すぎてTLというより局部が真っ白なエロ漫画かな、みたいな。TLというとおセックスはするけれどエロいことは様式美と結果ってだけで「エロ描写ありがとうございます」って感じじゃないんだけど「エロ描写ありがとうございます」ってちゃんとなれます。男性キャラがモブでもハイパー美しく描かれておりデッサンが狂ってない(!)し何より背景がちゃんと描かれている。TLでは稀なタイプだろうなあと思うんですが、探せばちゃんとそういう作品もあるんだなって。
TLってあんまオタクっぽくない作風が多いかなと思ったんですが晴山先生は、オタク・・・・・・ですね。

●夜伽執事-レイ編-

ハトリ編でおいしい友人夜伽執事役をしたレイが主人公ですぞということで一気に読みました。良かった。
舞台が変わって今度は鷲羽崎という純和風な金持ちのお嬢様夜凪様が夜伽執事の世話になるんですが、その理由が「父親の命令で、夜凪を孕ますため。でも夜凪がすきなのは父親で本当は父親の子種がほしい」という設定。この導入だけで人を選びますね!!ま父親といってもガチ近親じゃないしそれもあって夜凪は父親への恋心が抑えられないようなんですが、このお嬢様がぶっ壊れててやばい。Oh、レイよこのお嬢様はやめとけ?と読者は思いますがそんな気持ちを無視してレイはズブズブとお嬢様にはまって行くのです。
お父上がすごくて●●●●がなかったり途中●●●●で●●●ったり、そんなこともあってお嬢様はことあるごとにお父上の影を追い、そんなお嬢様をレイが追う。途中アラブの石油王っていうかマギのシンドバットみたいなのが出てきて横槍をいれたり前作ハトリ編で邪魔しにきた狐坂総帥が本格的に乗り込んできたりと面白いんですがどのキャラもよくたっていて(特に狐坂総帥)キャラ立ちストーリーとして面白いかもです。狐坂総帥も過去には純愛していたはずなんですが今ではすっかり快楽主義者で今後の夜伽執事シリーズにも出てくるんかな?と。
お嬢様を匿うために夜伽執事の寮が出てきたり前作から設定が深められているのも面白い。最後は一応くっつくんですが、なんか大丈夫かなって読者心配な終わり方をしていました。夜凪には父親の、レイには母親の呪いのようなものがかかっているしそれがすっかり解決したわけではないよという描写を残されていたあたり、晴山先生BL描いてるんじゃないかなって思ったら同人活動では描いていたっぽい~。ヤッター読みがあたったぞ!
狐坂総帥がただの当て馬じゃなくて状況を引っ掻き回すしっかりした悪女として描かれていたのを見てもしやと思っていたけどマジだった。キャラじゃなくて小道具というか舞台装置としてBLの文脈が使われているなと私は思いました。
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2015.10.31.Sat

最近読んだ本の感想

●キノの旅
キノの旅 (18) the Beautiful World (電撃文庫)
時雨沢 恵一
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014-10-10)
売り上げランキング: 25,705

なんだか黒星先生の絵が懐かしくなって読み始めました。いわゆる途中まで読んで投げた組ですが、なんとまだ続いてて18巻まで出てるー!完結してないのにまず驚いた。ネタが尽きませんね。
今でも1話目の「人の気持ちがわかる国」は印象深い。人の気持ちが筒抜けとか怖いし!
と思ったら時代が流れてTwitterみたいな心の声ツールが出てきていることに恐怖を感じました。
まーTwitterは心の声ツールというより短文吐き出しツールだからテレパシーじゃないですけどね。
18巻通して印象に残った言葉は「どんな時でも、他人より自分を愛する心が大事」と、「お金を集めることが幸せなんじゃなくてそれを自由に使うことが幸せ」でした。
ちなみにオチは決まってるそーで、但し出さないだけだそうです。18巻も続けられるなら終わらせられないですよね。


●学園キノ
学園キノ<学園キノ> (電撃文庫)
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス (2014-11-01)
売り上げランキング: 2,900

学園キノが出てくる前に投げたっぽいです読んだ記憶がない。というわけで所見の作品でしたねー。
キノが学園生活しつつ生徒の心を誘惑する魔物を退治する謎のガンファイターライダー・キノとなって魔物を倒すという学園魔女っ娘(?)もの。原作キノをベースとしつつキャラ崩壊しつつ明るく楽しく仄かに恋愛したりしなかったり基本ハチャメチャすぎます。元の姿(?)のシズ生徒会長が変身すると(悪気なく)キノの邪魔ばかりするサモエド仮面になっちゃったりするあたり非常に魔女っ娘ものですがシズキノ派は期待しないで読みましょう。(大昔シズキノだった中の人より)


●アリソン
アリソン<アリソン> (電撃文庫)
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス (2012-10-04)
売り上げランキング: 1,735

時雨沢先生連続ですね。なんだか懐かしい作品を読みたい周期(?)だったようです。
これも途中まで読んで投げた作品でした。もっかい読んでみたらすごい面白かった。
戦後の世界観って夢がありますね。あと最終巻はオタクが大好きな列車内バトル(?)です。滾りますよね。
続編のリリアとトレイズも面白く……なくはなかったんですが、アリソンのキャラクターが強烈すぎてリリアはちょっと弱い(当たり前だ)トレイズもイケメンでしかも王子だけどなんか読者にはばれているからびっくりしない?
というわけでまたの機会に。


●殺戮ゲームの館

殺戮ゲームの館〈上〉 (メディアワークス文庫)
土橋 真二郎
アスキーメディアワークス
売り上げランキング: 34,047

そろそろデスゲームが読みたいですよね、ということで。大学生サークルのメンバが突然理不尽にさらわれ突然理不尽に密室に閉じ込められ、ある「村」と「魔物」にまつわるルールの中、仲間が殺されていくのを、読者は高見の見物します。土橋先生の作品は神視点でどのキャラにも裏表があり、極限状態に陥らなければ表に出なかった他人への本音やらがどんどん暴露されるのが哀れ、とも思わせないクールさと不気味さがあります。
真相が明らかになったんだかそうでないんだかよく覚えていません(ポンコツ読者)


●さびしがりやのロリフェラトゥ
さびしがりやのロリフェラトゥ (ガガガ文庫)
さがら 総
小学館 (2015-04-17)
売り上げランキング: 109,886

ああそういえばこれで黒星先生の絵を見て時雨沢先生作品読み返したんですね。
こちらは「変態王子と笑わない猫」のさがら聡先生の作品です。
ちっこい吸血鬼が行方不明になった姉を探すため人間の世界に来て学校に居座りそこでコミュニケーション不全(?)な作家の女子高生と出会うのですが……。吸血鬼を狙う謎の組織がいたりそれを倒すエージェントがいたり、といったありがちな構図を「いじめっこといじめられっこ」「頭の弱いギャルと迷子の少年」といった意味不明な感じの構成で登場させてくるのが斬新。立場の違うキャラクタから見た一つの事象とは、こんなにも印象が違うのか!という驚きが待っています。今のところ1巻完結ですので気分転換におすすめ。


●Fate strange/Fake 2
Fate/strange Fake (2) (電撃文庫)
成田良悟
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015-05-09)
売り上げランキング: 3,775

発行ペースに焦らされていますねー。
今回はprototypeのアヤカ・櫻井セイバーが登場しました。それも、テレビに映っちゃう感じで。
サーヴァントってテレビに映るんですね~初めて知った。
いまどき街中でうろうろしてたら街角で見かけた美人とかで写メられそうですが
Fateは元々携帯電話に写真のない時代に出来た作品ですしね……。
ふかく考えてはいけない。
で、最強と名高い英雄王がやられそう?と思ったらそれを「弱い」と称するサーヴァント?が出てきてそれをさらに上回るサーヴァント?が出てきて……ってドラゴンボールかーい!ってな強さのインフレが起きていましたね。
そろそろ相関図と陣営一覧みたいのつけてほしいですね!!
2015.04.14.Tue

最近読んだ本の感想

最近読んだ本の感想です。

●そして花嫁は恋を知る
そして花嫁は恋を知る―黄金の都の癒し姫 (コバルト文庫)
小田 菜摘
集英社
売り上げランキング: 321,445

外伝・大河は愛をつなぐ含め全巻読みました。
きつかった。
一巻完結が多くばらばらに読んでもいいのだから、集中して短期間に読まないでのんびり読めば良かったと思いました!
どこらへんがきついのかというと、王宮ものなのでやっぱり「愛人・庶子」問題が出てきてそれによって登場キャラクターの恨みつらみを熱弁されるのと(少女小説なので主人公がその立場に立たされることはほとんどないのですが)、主人公がどの子もものすごく真面目で良い子で優等生すぎて、読んでて「誰か一人くらい他人殺すとか駆け落ちとか心中とかしないの?」とか思い始めるあたり、「不自由お姫様素晴らしい」という自分の性癖を若干疑いました。前回の記事とめっちゃ矛盾してますすみません……。
どの物語も政略結婚⇒あまりあいそうにない旦那候補と遭遇⇒トラブル発生⇒お姫様の機転と勇気と権力(?)で解決⇒恋愛もなんとか収まる、ってパターンですので読んでてある意味安心です。でも連続して読んでると「お姫様真面目すぎじゃね?てか周りの環境(主に国交問題)が面倒臭くね?だからせめて旦那と意志疎通は出来ないと辛すぎないか?」となるのでハッピーエンドも2人はラブラブね、萌え♡っていうより「あ、良かった……」という脱力感があります。
ちなみに最後から2番目に最終巻、最後に一巻という読み方になってしまったんですが、一巻で主人公の姉として出てくるグラケィア様が最終巻に主人公の母になって物語中で亡くなるというのが偶然ながら胸熱展開になってしまいました。グラケィア様が完全無欠の女帝で恋愛要素には絡まないのですが、格好良すぎて一番キャラ立ってた。シリーズ通してお姫様はともかく男性陣のキャラはちょっと薄めな感じなあたり小田先生は女の子萌えなのかな?

●マグダラで眠れ6

マグダラで眠れ (6) (電撃文庫)
支倉 凍砂
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014-09-10)
売り上げランキング: 176,387

花嫁シリーズのあとの男の子向けライトノベルは!実に!爽やか!いやマグダラはそんな爽やかでもない部類ですけれどすっごい清涼感あってびっくりしました(比較論)そりゃ愛人だの庶子だのの女のドロドロなんて男の子向けでは滅多に見ませんものね~。夢見る男の子向けにそんな要素入れても担当から削れって言われるよなと変に納得しました。
髪を切って職人見習いするフェネシスが可愛い!萌え!翻弄されるクースラが不器用で可愛い!萌え!ガラス職人が魔女呼ばわりされてるのもオカルトファンタジーかつ手品のネタ晴らしみたいな感じが萌え!また古代技術へ一歩近づいていつようで良かった良かったって感じです。マグダラはあれですね、「かつて地球上には紀元前よりさらに前に古代技術があった」ていう話が好きな方がわくわくするお話ですねー。
前巻はギリシア火薬をモチーフにした話で実は花嫁シリーズにもこれ出てきたんで「やっぱ皆心躍るんだな」と思いました。

●デ・コスタ家の優雅な獣
デ・コスタ家の優雅な獣 (角川ビーンズ文庫)
喜多 みどり
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-06-30)
売り上げランキング: 368,342

少女小説ではあまり見ないような気がするマフィアものです。でもマフィアって乙女腐女子に大人気なジャンルですよね。なんであまり見ないんだろ??企画が通りにくいんでしょうか。
孤児だった主人公・ロザベラはある日突然デ・コスタ家というマフィアの家に連れて行かれ、超能力の跡継ぎを埋めるのは君だけ、と軽い軟禁生活を送ることになるのですが……。あんま優雅ではないんじゃない!?恵まれない子供時代を過ごしたロザベラは引っ込み思案で臆病者、人ともまともにしゃべれない子なのですが、組織内にいる父親違いの兄から愛情をうけ、逃亡を画策し、やがてはデ・コスタ家の改革をぼんやり目指すようになる。主人公ロザベラの賢さやいざという時の度胸ありすぎな行動、控えめな態度からは想像もつかない野心やアグレッシブな精神が痛快です。周囲の男性も超能力持ちというファンタジー設定ですがどのキャラもくせがあり非常~にキャラが立っている。
挿絵がカズアキ先生なのも手伝って思わずこれ乙女ゲーにしたら面白いんじゃないかと思ってしまいました。マフィアものは相変わらず自分に馴染みがないですが、そこそこ楽しめました。

●初音ミクはなぜ世界を変えたのか?
初音ミクはなぜ世界を変えたのか?
柴那典
太田出版
売り上げランキング: 174,249

ミクさんとは何ぞや?と聞かれたら、皆様はどうやって答えるのでしょうか。私は「八百万の神の一つ」と答えます。質問者が益々混乱しそうなのでリアルではやりませんが……。でもそう表現してしまいたくなるくらい、あまりに多面的すぎてなんと説明していいかわからないのです。そんなミクさんについて音楽の歴史やミクさん開発の面から説明してくださるのがこちらの書籍です。素人目からするとミクさんはクリプトン社が発売した音楽作成ソフトでパッケージに可愛い女の子がいてたまたまニコニコ動画が台頭してきた時期にぶちあたったからでっかいムーブメントになったんじゃ?みたいなイメージですが、そうではなく、ミクさんに至るまで長い音楽の歴史があり、いつの時代も軽く見られがちなポップミュージックやアングラ文化で活動してきた人々がいて、音楽作成ソフトにもミクさん以前に様々なソフトがあったのだと教えてくれます。その歴史の延長線上にいるんだよ、って時点ですでに胸熱ですね。あと、今の中学生・高校生にとってミクさんのライブは「それまでのCG技術の結集」ではなく「はじめてのライブ公演の一つ」として記憶されるのだっていう状況にゾクリとしました。
いまやオペラやTOYOTA(海外)のCM、海外公演でも活躍されているミクさん。軽率なオタクとしてはやはり楽しいライブに行きたいのですが、今の所チケット争いで全部負けています!!
自分はニコニコ動画黎明期の「みくみくにしてあげる【してやんよ】」世代です。なので「みんなみくみくにしてあげる♪(音量注意)」が出てきた時には感慨深いものがありましたね。で、昨年やっとモンスターヒット曲「千本桜」に触れました。こちらの曲も、なんでこんなヒットするんだ!?って誰しも思うんですがどうやら童謡で使われるニロ音階を利用している、ということで、日本人との親和性を追求してるっぽいです。原曲あってこそですがProject Divaの観賞用PV(音量注意)は歌って踊る説得力があり、やProject Mirai(音量注意)のPVでは汽車の上で踊るミクさんが可愛い……。

●Fate/strange Fake
Fate/strange Fake (1) (電撃文庫)
成田良悟
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015-01-10)
売り上げランキング: 1,906

Fateは続くよどこまでも……。
Fateって聞くけど一体どれから試せばいいのかってくらい、公式メディアミックスが増えてきましたね。恐ろしいのは「公式」メディアミックスだということです。しかもそれらを担うのがライトノベルやゲーム業界の一線で活躍している人達です。こちら「strange Fake」は成田先生がエイプリルフールの際自サイトに冗談で書いた二次創作小説、があまりにも面白そうに見えたため公式が「じゃあ続き書いてよ、書籍化するべ??」みたいなノリで書いている作品なのれす。プロまで夢中にさせるFateって設定としてあまりに優れているってことなのでしょうね。そのうち和製Fateも出てくるんだろなあ。
「Fake」と書かれているように「まがいものの聖杯」を使った「まがいものの聖杯戦争」です。まがいものに相応しいイレギュラーなマスターやサーヴァントがわんさか。ギルガメッシュ様は続投(?)のようで相変わらず傲慢俺様やっていてなんか安心する。1巻は顔合わせ(にすらなってない)参加者紹介のみで大体終わりました。すでに5巻以上のストックがあるらしいので続刊が楽しみですね。

2015.03.22.Sun

最近読んだ本の感想(少女小説中心)

男の子向け(?)ライトノベルばかり読んできて実は少女向け小説はほとんど詳しくないです。というか少女小説は「昔読んでいた」方はいても現役でばりばり読んでるよーっていうお知り合いもいません。よろしいならばインターネットだ!ということでネットで調べて何も考えずに手を付け始めました。こんなに集中して少女小説ばかり読んだの初めてです。ここに書いていないものもたくさん読みましたが、向き不向きに四苦八苦致しましたので気に入ったのだけ。

●なりゆき斎王の入内

なりゆき斎王の入内 ~この婚姻、陰謀なりけり~ (ビーズログ文庫)
小田菜摘
KADOKAWA/エンターブレイン
売り上げランキング: 247,718

少女小説ものに和風ファンタジーものはかなり多いですそれこそ見分けがつかなくなるくらい多く特に入内ものは山ほど。おおおどれ読めばいいんじゃとしていましたがネットで評判よさそうなこちらの作品に手をつけました。
「血筋だけなら皇族の塔子は、熊野育ちの元気いっぱいの少女。しかし、会ったこともない父の命で無理やり伊勢の斎王に就任させられ、なりゆきで神に仕える日々を送っていた―のだが、父が呪詛事件を起こしたことが発覚!となれば熊野に帰れる…はずが、事態は急転。政敵であり、男色の噂もある東宮への塔子の入内が決定したのだ!!この婚姻には、裏がある―!?胸騒ぎの平安恋絵巻開宴! (Amazonから引用)」家族のような思い人がいるため、東宮にさっさと嫌われて熊野に帰ってやんよ!と意気込む主人公ですが宮中での事件をきっかけに、家族とは人を呪うほどの思いとは等々の気持ちを日本神話の神々の思いを通して考えます。もちろんイケメンとの恋愛未満のやりとりも微笑ましい、小田先生は作家歴が長い(?)せいか、言葉が豊かで学もかなりあるのではと思いました。そう感じた作品が一個下。

●そして花嫁は恋を知る シリーズ

なんで9巻からなのかというと表紙に巻数書いてないから9巻から読んじゃったんですあはは。でもこちらのシリーズは世界観が共通していて大体は1巻ずつ主人公と相手が違いますのでばらばらに読んでもあまり影響はないです多分(すでにばらばらに読んでいる)たまに●●の親世代、とかありますのでその都度脳内年表を修正しています。やっぱり1巻から読むべきではあるのですうへへ。「そして花嫁は恋を知る」ですが大体「そして花嫁は苦労する」って感じです。こちら9巻ではブラーナ帝国という大国の姫が過去にトラウマとなった出来事に居合わせた青年と結婚しなければならず大国を背負う重責と何考えてんだかいまいちわからん旦那候補との恋(?)に悩む悩む。いやお姫様ものっていいですね!と自分の性癖を思い出す作品でした。お姫様もの輿入れもの政略結婚ものの何がいいって「不自由」なことですよね。姫個人としての人格も性格も主張もあるのに、多くの人からは「皇女」としての振る舞いを求められ翻弄されるのが良いです。同シリーズ内ではどのお姫様たちも歴史上の文化風俗宗教をモチーフにした戦争やら宗教問題政治問題のなかで隙間をぬうように恋愛しているのでマジ苦労してんなって同情してしまいます。小田先生手堅いわー。


●リリー骨董店の白雪姫


「19世紀、英国―。マーチ伯爵家の跡継ぎであるクレアは、ロンドンに骨董店を開く決意をする。令嬢が店を構えるなど前代未聞だが、骨董品の声が聞こえるクレアは、伯爵家に伝わる『レディ・アン・ジュエルの呪い』を解く鍵を探しているのだ。そんなある日、宝石商のオーナーだという青年が、伝説的なジュエリーの鑑定をしてほしいと訪ねてきて…!?宝石がみちびく英国ラブストーリー、開幕。 (amazonから引用)」白川先生の落ち着いた文章とびっくりするようなたたみ方にギャップを感じる。面白い(笑)19世紀英国、骨董店、自分に自信のない不思議な力を持つ女の子と軽薄な宝石商と好きそうな要素がドバドバしてたので読んでみました。想像よりびっくりファンタジー要素や厨二成分があり衝撃を受けましたが、とりあえずリリーとジェレミーの関係が萌えるので好きですやんややんや。呪いのせいでクレアが愛してしまったジェレミーは死んでしまうのか!?ってとこで2巻まで読みましたが3巻完結ものです。

●(仮)花嫁のやんごとなき事情 ~離婚できたら一攫千金!~ (ビーズログ文庫)

(仮)花嫁のやんごとなき事情 ~離婚できたら一攫千金!~ (ビーズログ文庫)
夕鷺かのう
エンターブレイン
売り上げランキング: 215,017

「病弱な王女の身代わりとして、鬼畜な策略家と噂の敵国の皇子『毒龍公クロウ』に嫁ぐことになったフェルディア。彼女に与えられた使命は、クロウとの“円満”離婚!…のはずが、いきなり新婚初夜に襲われたあげ句、軟禁されるってどういうこと!?怒り心頭のフェルは、下町育ちゆえの特技を活かしてクロウを探るが…!?こんな男、絶対離婚してやる!―フェルのニセ新婚生活、スタート。 (amazonから引用)」
こちらも変わり身輿入れものですね。しっかしこれは人気あるのがわかる面白さです。輿入れするのが孤児院育ちで夜な夜な小銭を数えるのが趣味な守銭奴ヒロイン。ガッツありまくりの根性で、輿入れ先でも自分の部屋を掃除したりメイドに成り代わったり城壁をよじ登ったりサバイバルすぎる。「不自由」をものともしない貧乏根性でピンチをチャンスに変えていく様は実に爽快。毒龍公クロウのキャラが薄く見えるくらい(もちろんいい人なのですが)主人公のキャラが女性に支持されるのだと思います。続刊ありまくりですしね!
メイドに扮している際に仕事仲間から誘われた「あんた悪口好きでしょ?ちょっと付き合ってくれない?」からの「するする!死ね!とか?」「そこまで言わない」の流れが大変よろしゅうございました。

●放課後アポカリプス
放課後アポカリプス2 (ダッシュエックス文庫)
杉井 光
集英社 (2015-06-25)
売り上げランキング: 206,709

やったね!デスゲームだよ!ってことで読みました。放課後になると突然はじまるモンスターとの戦いにおいてコマンダー(司令官)となった主人公はクラスメイトと共にモンスターを倒しますが、倒し終わると元の日常に戻る。戻った時、ゲーム内で死んだはずのクラスメイトは生きていて、なんだこれはやっぱりゲームなんじゃと思っていたら……?この「ゲーム」の異様さについて生徒会長達と調べていくうちに、死んだクラスメイトの記憶が薄れていくことに気づいていく――。強制デスゲーム、世界がひっくり返る系が好きな方におすすめ。続刊を出してもらって伏線回収を是非!
2015.02.06.Fri

最近読んだ本の感想しか書いてない

ですよねっ……!

●ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ

2年前?くらいに途中まで読んで、巻数が長いため放置していたのですが「恋愛成分が足りない!」警報発令により、全て読み切りました。短編集併せ全29巻だったそうです。もうこれが言いたいだけですね!オラ全部読んだだ!っていう。
仕立て屋・クリスと侯爵・シャーロックの身分差純愛と書くと身もふたもない。少女小説って実はそこまで親和性が高くなくてヒロインとヒーローの言動が気に食わないと「もうお前らの恋愛なんかどうでもいいわ!」って投げるんですけれど、この2人は良かったですね。萌えというより、「どうせくっつくんだろうけどくっつくまで面倒見なきゃ」って気にさせられました。少女小説なので素直にヒロイン=自分で読もうかなと思うんですけど、クリスってほんと何考えてるんだかわからない女の子で、それにシャーロックが振り回される、周囲もクリスを支配しようとして実はされているって構図だったのでちっとも感情移入はできないんですが(笑)、それを見守る周囲の人々が優しいしその人々のためにもなんとかしてくっつけ!って気持ちで読んでました。あといつかも描いたけど挿絵のあきさんの絵が素晴らしいのですよー。鉛筆タッチでざりざりとして味がある!
一番面白かったのはアイリスの独白でしたかね。あーこういうのまで持ってくるんだーとか。あと萌えキャラはジャレットで、「当て馬だし金髪だし元王子の元軍人でライバルだしシャーロックと人気を2分してそうだ」と勝手に思い込んでいたら(どこまでも自分本位)あとがきで「ジャレットはあまり人気がなく、たまにすごく好きという方がいる」と書いてあって「マニアックすぎたから自分にウケたのか……」ってなりました。そ、そうですよね古き良きコバルト文庫だし、少女の登竜門だもんなーとか。でもそこから(オタク)道も開けるよね!!
なんかすごく関係ない話をしましたが。
ただの恋愛ではなく、階級の差やそれぞれのキャラクターの立ち位置とか関係とかを膨大・それなりに複雑にまとめあげて描かれた作品ですので、一気読みにお勧め。たまにどこの誰の人だかわからなくなります!!

●マグダラで眠れ5
マグダラで眠れ (5) (電撃文庫)
支倉 凍砂
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014-02-08)
売り上げランキング: 134,209

支倉先生は相変わらず上手いなあと思います。4巻よりちょっと大人しめな内容?に感じたのは自分の精神のせいでしょうけれど。相容れない水と油みたいだったクースラとフェネシスの関係がかなり夫婦間漂うものになってきたのがにやにやしどころでしょうか。そのうち錬金術師としてフェネシスに抜かされてしまいそうになるとかそういう展開も好きですよ(何アピールだ)
「どんなに同族が死んでも自分は生き残ろうとした。自分は生きていきたかったから」「人を傷つけている時に笑った。生きてるって感じがしたから」というフェネシスの心情がとても素敵です。

●灰と幻想のグリムガル
灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ (オーバーラップ文庫)
十文字 青
オーバーラップ (2013-06-22)
売り上げランキング: 4,381

よくわかんないまま異世界に飛ばされちゃって記憶がないまま義勇兵見習いにさせられ、日々の食い扶持を繋ぐためひたすら仲間と頑張る物語。「まるでゲームみたい」……って思うけど、なんでそんな事思うんだろう?ここにくる前自分はどこで何をしていたのか?そんな疑問が頭をよぎるけど、そんなことより「生きるために戦って稼がなきゃ」という焦燥感がまさにリアル。頼りにしていた仲間があっさりと雑魚に殺されてしまうのもリアル。こちらもそのうち世界の謎解き系になっていくのでしょうか。文体が非常に柔らかいけれど、現実に通じるぞっとする焦りとラノベに期待するアツさがあります。

●世界が土曜の夜の夢なら

世界が土曜の夜の夢なら  ヤンキーと精神分析
斎藤 環
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 132,937

「戦闘美少女の精神分析」を読んでいたので勝手に斎藤先生をオタクだと思っていたんですが、そうじゃなかったのか!という衝撃。すみません。日本で愛される「ヤンキー的なもの」は何故こうも根強く、今日まで共有されているのか?「ヤンキー的なもの」の定義から入り、ポップカルチャーから日本の民俗まで関連付けていきます。なんだかこういう本を読むのを久しぶりで、「なぜ」「なぜ」「なぜ」が繰り返されて、そいやこういう考え方が好きだったなあ、と思いました。今はちょっと自分はそういうのを辞めようと思っているんですが(疑問を繰り返しすぎて病気になっちゃったので)、やっぱり面白いもんは面白いです……。こじつけでも個人的見解でも因果関係があると安心しますよねー。実際には因果関係が証明できるものなんてわずかしかないわけですが。それは置いておいて。
オタクとヤンキー(的なもの)って対極に位置しそうだけどそうでもないし、最近は混合しているしそれが可視化・接続されて混沌としてるよなと思いました。オタクだからヤンキー的だから日本人だからと主語を大きくすると問題になる昨今ですが、それはそれ考え方の一つとしてこういう社会学系は読んで面白がるべきが健全かと。

●人類は衰退しました 9

人類は衰退しました 9 (ガガガ文庫)
田中 ロミオ
小学館 (2014-06-18)
売り上げランキング: 15,622

わー完結してた!と思ったら後日談もあるそうで、そちらも待機中。「わたし」ちゃんの「おじいさん」が宇宙に行って帰ってこれなくなり生死不明になったけど、どーする!?ってところで前回終わっていましたが。最後はやっぱり「ああロミオ」ってなるからロミオはロミオなのね……。ざっくり言うと人類が衰退した理由をががーっと説明されるんですが。わかったようなわからないような。衰退してても1人になっても世は事もなし、まわっていくなあという寂寥感と無常感があります。でも諸行無常って儚いって意味だけじゃなくて形を変えていくよという意味もあるので、わたしちゃんが1人でも日はまた昇るなあと安心しました。悲しくって寂しくてやっぱり心は傷つけられるし気分も悪くなるけれどやっぱりロミオはロミオなの!

合間にも少女小説をちぎっては投げしているんですが、イマイチ続きません!自分に合ったものを探さねば……。
2014.12.10.Wed

最近読んだ本の感想

最近読んだ本の感想です。

●艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!
艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!<艦隊これくしょん -艦これ-> (ファミ通文庫)
KADOKAWA / エンターブレイン (2014-03-20)
売り上げランキング: 3,884

数ある艦これメディアミックスのなかでも評価が高い(気がする)作品。3巻まで読みました。
あまりスポットの当てられない(?)陽炎を主人公とし、曲者・余りもの揃いの第十四駆逐隊の面々とてんやわんや喧嘩したり訓練したり協力したりでもそこまで慣れあわないのがCOOLな感じですね。あんま百合っぽくないというか……。艦娘の設定についても史実とは切り離し「ふつうの少女が艦娘になる。その際、過去の自分の名は捨てる」という設定のようです。鎮守府の中についてもあくまで組織というか、駆逐艦同士でプライドを張り合ったり、軽巡は近い(けど怖い)存在だったり、重巡だとちょっと離れていて話しやすかったり、鳳翔が飲み屋をやっていたりそこで空母が呑んでいるようだ……と、それぞれに「距離感」があります。ゲーム原作等で見られる姉妹の甘い関係(?)もこちらでは薄め。あくまで「敵と戦う仲間・組織の人材」って感じで、なかなか渋い。サッパリ。でも、アツい!
可愛いだけじゃない、駆逐艦のプライドやきっつい個性を味わいたい方にお勧め。

●ぜんぜん気にしない技術

ぜんぜん気にしない技術
家入 一真 森田 正康
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
売り上げランキング: 93,000

かたや高学歴・かたや元ニートのある意味対極に位置するお二人が「自分に正直に生きる」をテーマに対談されています。割とまっとうな内容だったせいか印象に残っていませんごめんなさい……。(おそらくもっとトリッキーなことを期待していた模様)

●日本の10大新宗教
日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)
島田 裕巳
幻冬舎
売り上げランキング: 51,905

日本は八百万の神がざっくり浸透している多神教(?)ですが新宗教もたーくさん!その中でも有名な新宗教の成り立ちや社会とのかかわりについて書かれています。あの良く見る新宗教ってそんなところから、あらそっちまで、え、そっから来たの!?そんなことで(失礼)!?と、無宗教だと楽しめます。私が信仰とか宗教の話なんで大好きかっていうとオタクも似たようなもんだからです(皆、祭壇とか作るしお布施はするし信者同士で集まるし心の支えにしますよね)。ジャンルの中でカプや解釈の派閥があるように宗教もどんどこ宗派が分かれていくのもそっくり……。身につまされます。でも共通して思うのは「何かを信仰し、畏れ、時に依存し、時に失望し、それでも信じていたい」ってのは本能なんだろうなって思います。

●ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル)

ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル) (電撃文庫)
物草 純平
アスキー・メディアワークス (2013-06-07)
売り上げランキング: 218,051

最新刊まで読みました。あるんだろうけど、ラノベでもスチームパンクものってあまり話題にあがらない。設定が化学と魔法で幅が広すぎるから「共通イメージ」が確立されていないせいかな、などと妄想してみたり。
自称・ムシ好き女のアンリ・ファーブルが剣客少年のけいたろうと共に世界に影響を及ぼしつつある「蟲」、そして蟲と人間のハーフである「ミルメコレオ」を相手に、パリを舞台に冒険活劇しまくります。ホライゾンほどではないですが、かなり分厚く読み応えあり。というのも、設定がたーくさんあるから!可愛いヒロインたちも出てきますが、モテモテというより友情や信愛って感じですので萌えは薄め。そんなことより舞台設定が細かく、まだまだ詰まれているのかなと。
藤ちょこ先生のイラストだけでも華やかなので映像化したらすっごいんだろうなと思うんですが、うん、難しい!と思います。次はアメリカ編でしょうか。

●フレイム王国興亡記
フレイム王国興亡記 1 (オーバーラップ文庫)
疎陀 陽
オーバーラップ (2014-04-24)
売り上げランキング: 344,463

「なんとなく」で異世界に呼び出された「勇者」は、なんと26歳やり手銀行員でした。行き場のない銀行員はフレイム王国のさびれた町の経済を建て直しを引き受けますが……という、なんだろう、異世界町興しファンタジーとでも表現すればいいのかな!?剣も魔法もないですが、なんとか頑張って町の経済を建て直すよ、そのためにはまず商店街の人々を動かし教育し、他の町からの刺客(といっても取引相手)とてんやわんや頑張らなきゃなりません。「お金」とか「税」についてなんとなーく学べるのもラノベっぽくて良いですね。

●仏教学校へようこそ
仏教学校へようこそ (HJ文庫)
わかつきひかる
ホビージャパン (2014-03-29)
売り上げランキング: 477,885

奈良にある仏教学校に入学した主人公が、おっかなびっくり仏教に触れつつ学校生活をエンジョイ(?)します。お寺に住む幼馴染や、華道の家元の女の子、花屋(お葬式で使うあれです)のギャル等々、「仏教」に縁のある友達と共に、なんだかそれに乗りきれない自分に葛藤を抱えつつ、どう受け入れていくか――。「宗教ってなんかキモチワルイ」をわかりやすく優しく乗り越えさせてくれます。

●六花の勇者
六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
山形 石雄
集英社 (2011-08-25)
売り上げランキング: 5,050

3巻まで読みました。「おすすめのラノベって何?」で検索すると良く出てくるファンタジーミステリー作品。アニメ化だそうです。おー作画的にもシナリオ的にも挑戦的かと思います。世界を救う「6人」の勇者が集まったと思ったら「7人」集まっちゃった!?さて偽物は誰なのかと、心理戦・ファンタジーバトルを含めつつ犯人捜しが始まります。1巻でもだいぶまとまっていますが、続編でもまだあるまだあるって感じで勢力図もややこしくなってきた。誰かを信じる・疑うで葛藤するってのは神経がすり減りますね。「信じる」ことに理屈は通用しないのだということも含めて。

●覇剣の皇姫アルティーナ
覇剣の皇姫アルティーナ1<覇剣の皇姫アルティーナ> (ファミ通文庫)
KADOKAWA / エンターブレイン (2013-04-15)
売り上げランキング: 6,802

母親が平民出身の第七姫アルティーナは、本の虫である軍師と共に、国の平和のため王を目指します。が、ただでさえ14歳、ただでさえ女の子の彼女が王を目指すには、まず兵を納得させ将軍を納得させ、くせの強い腹違いの兄共と戦わなければなりません。ファンタジーしつつも政治問題や権力争いといったちょっと渋い題材も軽くさらっと読ませてくれます。

●切れない糸
切れない糸 (創元推理文庫)
坂木 司
東京創元社
売り上げランキング: 78,696

クリーニング屋の息子である主人公は、父の死をきっかけに跡取り兼バイトとして実家のクリーニング屋で働き始めます。すると、あんまり好きじゃなかった実家の仕事についてや、商店街やお客さんとのつながりが見えてきます。職業ものとしても、クリーニングとして出される「服」から見えてくる事情を考える日常ミステリーとしても秀逸です。そしてあれこれ相談に乗ってくれるカフェバイトの友人との関係が最高です!!

ほかにも色々読んだり投げたりしていますが、力尽きました。今回はここまでで……。
2014.12.02.Tue

最近読んだ本の感想

最近読んだ本の感想です。

●家事労働ハラスメント――生きづらさの根にあるもの
家事労働ハラスメント――生きづらさの根にあるもの (岩波新書)
竹信 三恵子
岩波書店
売り上げランキング: 51,808

最近話題の家事ハラの話かー!?虐げられる男性諸君の嘆きかと思ったら、そんなことはなく、「何故日本では女性の仕事が無償と認識されているのか」という歴史から紐解いていきます。よく「主婦の仕事を年収に換算すると1000万超える」ってくらい日本は家事育児を家庭内で済ませて発展してきたんじゃなーと。いずれにせよ、主婦(今は主夫もでしょうが)は働きすぎなんでしょうかね。それで共働きとか仕事と家事の両立とか言い始めるにはまず人間をスーパサイヤ人にしないといけないですよね。

●棺姫のチャイカ (10)
棺姫のチャイカ (10) (富士見ファンタジア文庫)
榊 一郎
KADOKAWA/富士見書房 (2014-09-20)
売り上げランキング: 229,487

棺をおろしスッキリした表情になりましたね。最初は薄くてびっくりした(!)けど、決戦前(?)の前哨戦ということで、今まで出てきたキャラが勢ぞろいしていよいよクライマックスだなーって感じですね。某隊も悲惨なことになってなくて安心です。

●アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (文春文庫)
町山 智浩
文藝春秋 (2012-10-10)
売り上げランキング: 21,757

なかなかショッキングなタイトル。実写版進撃の巨人にも関わってらっしゃる町山さんのご本でずっと気になっていたのですが、「え、知らないんですか!」ていうのはほんの序章で、それよりもアメリカという広大で混沌とした社会の闇なんだか光なんだかわからないカオスな社会情勢に割と度胆を抜かれます。特にイラク戦争や政治、映画のお話が多いです。いや、やっぱり一国の代表を選ぶってのはリスキーですね!

●アメリカのめっちゃスゴい女性たち
アメリカのめっちゃスゴい女性たち
町山 智浩
マガジンハウス
売り上げランキング: 123,597

こちらも町山さん執筆のコラム(?)アメリカにいる波乱万丈な人生を送られている女性について簡潔かつドラマチックに書かれています。日本でも最近よく「女性の輝く社会」という言葉が流行っていますが、アメリカがここまでまともに女性が表に出るようになったには長い年月が必要だったようで。それこそ黒人奴隷制からの戦いだったりするので、社会に蔓延する「理由わかんないけどとりあえず雰囲気で決められた(と思い込まされている)」ルールを変えるのは、それこそ命がけだよなあと思います。ま、日本の場合は女性男性関係なくこの先が、ああ、ううん……みたいな感じですけれど……

●艦隊これくしょん -艦これ- 鶴翼の絆 (2)

艦隊これくしょん -艦これ- 鶴翼の絆 (2) (富士見ファンタジア文庫)
内田 弘樹
KADOKAWA/富士見書房 (2014-06-20)
売り上げランキング: 78,598

1巻最後に出てきた大和が、大和がついに出てきます。しかし彼女は自らを「沈めてほしい」と提督に嘆願するのです。最高の艤装を持ちながら、彼女は何故戦いに挑もうとしないのか――。そんな大和をどげんかせんといかんと!と瑞鶴と榛名が頑張ります。クライマックスは涙涙の大涙。大号泣でございました。

●この恋と、その未来。 -一年目 春-
この恋と、その未来。 -一年目 春- (ファミ通文庫)
森橋ビンゴ
KADOKAWA/エンターブレイン
売り上げランキング: 51,586

東京の実家からやっと解放され広島の全寮制の学校に入ったと思ったら、なんと同室のヤツは体は女、心は男だった!思わず腐女子センサーが働いて読んでみたんですが、やはりこれは切ない……。友達として、同性として、未来はすごくいい奴だ。でも、それ以上に「好き」になってしまった。その気持ちに気づいた頃にはもう遅く、未来からは、「これ以上友達を失いたくないから、ずっと友達でいてくれ」と言われてしまう。2人の恋愛?友情はどこに向かうのか。先が気になる(というか心配)になりますね)

●ウインター・ホリデー
ウィンター・ホリデー (文春文庫)
坂木 司
文藝春秋 (2014-11-07)
売り上げランキング: 9,079

離婚歴あるの元ヤンキーの主人公が宅配屋として日々頑張っていたところ、なんと元妻についていったはずの息子が訪ねてきて……?というところからはじまるハートフルストーリー。嫌な気持ちになりません。(いや、新人の子の対応にはちとイラつきましたが)それにしても息子が良い子すぎ・家事パーフェクトすぎておせちまで作れちゃうハイパー少年すぎて、なんかドリーム小説(違うか)を読んでいる気分になりました……。癒されたい方におすすめです。

●know
know (ハヤカワ文庫JA)
know (ハヤカワ文庫JA)
posted with amazlet at 15.10.18
野崎 まど
早川書房
売り上げランキング: 43,575

「超情報化対策として、人造の脳葉“電子葉”の移植が義務化された2081年の日本・京都。情報庁で働く官僚の御野・連レルは、情報素子のコードのなかに恩師であり現在は行方不明の研究者、道終・常イチが残した暗号を発見する。その“啓示”に誘われた先で待っていたのは、ひとりの少女だった。道終の真意もわからぬまま、御野は「すべてを知る」ため彼女と行動をともにする。それは、世界が変わる4日間の始まりだった― (Amazonより引用)」
すみません説明が難しくて引用してしまいました。人によって情報の公開範囲・取得範囲がランクづけされた世界で官僚の連レルが不思議な少女と出会いますが……。「情報」の重要性が叫ばれる時代に読むと「うお」っとなる作品。かも?


本当はあと半分くらいあるんですが、気が向いたらまた書きますー。
2014.08.16.Sat

最近読んだ本の感想

最近読んだ本の感想です。遡っているものもあるので記憶が結構曖昧です。ご了承ください。

●棺姫のチャイカ

棺姫のチャイカI<棺姫のチャイカ> (富士見ファンタジア文庫)
KADOKAWA / 富士見書房 (2012-09-01)
売り上げランキング: 12,744

「スクラップド・プリンセス」等、長年ライトノベル安定中堅アニメ化経験豊富な榊先生の最新?作。春アニメにやっていたのにドはまりして原作も読みました。あらすじなんかはこんな感じなんですが、原作はよりダークにグロくえげつない内容。アニメでまるでギャグのように表現されていた「トールの見たチャイカの幻影」なんかすごい悲惨なことになっています。あんまりネタバレちゃいけないかな?原作はアニメより進んでいまして遺体集めのための天下一武道会みたいなことしていますが、そこでトールまたアカリが「サバターに向いていない」理由等も語られ、より深くキャラの背景を知ることができます。
人間ではないフレドリカがちょくちょく人間の不合理な行動に対し「罪悪感っていうの?それって人間の悪い癖だよね」と言うのがすげー刺さるすげー刺さる。でも、そういう考え方が必要になる瞬間もあるかもしれないしでもだからこそ人間は人間たりえるのだと思うのですよ。
そんなこんなかっこいい哲学も踏まえつつグロでハードでファンタジー、と見せかけてもしかしたらSF的な、神様的存在が支配しているシステマチックな世界でしたーみたいなオチがくるのかも?と予想したりなんだり。アニメ2期と同時に原作も終わらせるらしいので楽しみです。バッドエンドにはならんと思う。ラノベだし。いやでも……って感じ。

●夜の光

夜の光 (新潮文庫)
夜の光 (新潮文庫)
posted with amazlet at 15.10.18
坂木 司
新潮社 (2011-08-28)
売り上げランキング: 181,142

「約束は交わさない。別れは引きずらない。大事なのは、自分に課せられた任務を遂行すること。正体を隠しながら送る生活の中、出会う特別な仲間たち。天文部での活動を隠れ蓑に、今日も彼らは夜を駆ける。ゆるい部活、ぬるい顧問、クールな関係。ただ、手に持ったコーヒーだけが熱く、濃い。未来というミッションを胸に、戦場で戦うスパイたちの活躍を描く。オフビートな青春小説。(amazonから引用)」だそうです。それぞれに事情を抱えた高校生たちが天文部で身を寄せあいながら、互いに助け合い支えあい見えない未来に向かいそれぞれがそれぞれの場所で頑張る話。比喩としてスパイ、諜報員等々表現を使って日常生活の息苦しさや空気の冷たさ、仲間たちとのほっとした瞬間の緩急つけたピッチングが良いです。馴れ合いすぎないハートフルすぎない、でもクールに逞しく、かつみずみずしく乾いた青春が読みたいならおすすめ。

●深愛

深愛 (しんあい) (幻冬舎文庫)
水樹奈々
幻冬舎
売り上げランキング: 34,414

紅白歌合戦にも出演しちゃうハイパー声優かつ歌手の水樹奈々様の自伝。アニソン界の女王が、もともとは演歌歌手を目指して上京してきたという話は有名ですが、その生い立ちから高校(芸能科)生活、レッスンを受けさせてくれる先生からのセクハラ、そして何よりお父様への深-----------い愛情に満ち満ちた自伝となっております。そもそもなんで演歌歌手を子供の頃から目指していたのか?演歌歌手に育てようと英才教育を施したその歌のレッスン内容とは?等々、出身地であるのど自慢大会が普通に行われる(らしい)名古屋の文化から詳しく書かれているので「それで水樹奈々という存在は作られたのですね!」と納得する逸品。ですが芸能界ってのはハードです。しかも奈々様は演歌歌手を目指していたものの芸能科では成績優秀の特待生(つまり仕事がない)、歌唱力はあり余るくらいなのに、事務所が潰れたり、声優と歌手の両立を目指したり、かといってそれで歌手の仕事に結び付くかというとそうでもなかったりとにかく苦労の連続で超絶ハードな人生を送られていらっしゃいます。今現在のご様子は多くのファンを持ちお父様を亡くされても強く美しくパワフルに活動されていますがなんていうかもう「成功して本当良かったですね!!!!!!!!!!!!!!」としか言いようがない。夢をかなえる強い意志と根性と運を待てる我慢が必要なんですね。ゴクリ。

●マグダラで眠れ
マグダラで眠れ (電撃文庫)
支倉 凍砂
アスキーメディアワークス (2012-07-10)
売り上げランキング: 223,393

「狼と香辛料」の支倉先生の作品。今回は、錬金術士の話ですよー。やはり鉛を金にするってのは並大抵のもんじゃない。おまけに世界情勢は宗教戦争やらなんやらで不安定だったり街の経済が傾きそうになったり、そんな世界の中でラノベヒーローのようにチートな能力のない錬金術士やその見習い、職人等々、「騎士や富豪のお手伝い」をする立場の人達のすったもんだきりきりまいな日々に、読んでて手が震えました(病気のせいです。でもマジでページがめくれなくなった)
錬金術士に剣は使えない、力も体力もない。あるのは知恵と探究心、それらを使ってこんな世界の「マグダラ」をどう目指す!?っていう弱者のぎりぎり感がたまんないっす。主人公クースラ(利子の意)の胃のねじれそうな理屈・屁理屈っぷりと異端の少女フェネシスの可愛さや芯の強さが対立し分かち合いなんかいー雰囲気になっていくのをにやにやしながら読みましょう。地の文まで理屈だらけで、しつこいようだけどやっぱ脳が死にそうになりました。でも面白い!

●艦隊これくしょん-艦これ-鶴翼の絆
艦隊これくしょん -艦これ- 鶴翼の絆 (富士見ファンタジア文庫)
内田 弘樹
KADOKAWA/富士見書房 (2014-02-20)
売り上げランキング: 142,148

うちの艦隊に、まだ瑞鶴も翔鶴もいないよ!そんなこと知らないまま読んじゃったよ!でも面白かったよ!
「あの戦争」から艦娘として生まれ変わった瑞鶴が主人公の艦これライトノベル。メディアミックスももう何読めばいいんだかって感じですが、今のところどの作品もゲームさわってりゃそこそこ理解できるので楽しく読めます。こちらの作品もそうですが、艦これ以前に「艦隊もの」を書いていた作家さん達がゲームをプレイし執筆されているのでその理解度世界観安定感たるや感激致しました。
原作はむしろふわっとしているところがあるので、それを独自解釈だったりオリジナル設定で各作家の色も出ててとても出来のいい二次創作を見ている気分です(めっちゃ褒めています!)どれよめばいいかわかんない方はとりあえず好きなキャラが出てる作品からでいいんじゃないかなっと。

●OP-TICKET GAME
OP-TICKET GAME (電撃文庫)
OP-TICKET GAME (電撃文庫)
posted with amazlet at 15.10.18
土橋真二郎
アスキー・メディアワークス (2013-04-10)
売り上げランキング: 69,904

「扉の外」等で人間の倫理観を崩壊させ主に女の子を心理的立場的に貶めまくる土橋先生が本気を出したーーーーーーー!!「おっぱいチケット」なるものを10枚集めるとクラスの女の子のおっぱいが揉めます!というルールのもと男子たちの威信をかけた心理戦が今、始まる……!だがおっぱいにたどり着く前に、パンツを辿りつかなければならない。さあ君ならどうやってパンツを見るため策略練り根性を出せるだろうか。
ってアホかーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
下品!えげつない!ひどい!バカすぎる!でも好き!だから好き!ってなりました。
頭のいい人が本気出すとこんな面白い作品が出来るんですね。あ、しつこいようですけどやっぱり女の子が萌えっていうよりゲームのルールによって無理やりエロい目にあったり(ラノベなんで可愛いもんですが)男子の性欲のために無茶苦茶な論旨で説き伏せられたりとりあえず色々下品なんで下品なの苦手な方にはおすすめできない。おっぱいとは何か?パンツとは量子論?いや宇宙?とかとにかくつべこべいわず下品を楽しみたい方は是非。パンツのこと考えると自分の存在なんかゴミだね!

●東京右半分
東京右半分
東京右半分
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都築 響一
筑摩書房
売り上げランキング: 237,563

「ふんどしパブに女装図書館、パンダの剥製に地元プロレスに、昭和キャバレーに健康ランドに極道ジャージにラブドール…85の物語と108のキャラクターでつづる、右曲がりの東京見聞録。 (Amazonからの引用)」魔都市・東京に潜むアンダーグラウンドな世界を紹介してくれる本です。正直実際に行ってみたいと思うところは(ハードすぎて)なかったんですが、そんな世界を覗き込みたい!って好奇心を満たしてくれます。公の場では言いにくい嗜好だの性癖だの、それこそメディアにあげたら不謹慎だのなんだの文句が飛び交ってきそうですが、人間の欲望や生き方や好みなんて他人の知ったこっちゃないうえ変化させられるもんじゃない。だからこそ、分かり合える者同士が寄り添い笑いあえる場所が必要なのです。と私は解釈しました。表紙見てわかるとおり最後のほうはほぼエロで素人のエロ写真をひたすら集めた図書館とかラブドールの制作現場とか紹介してくれます。それらその世界にも需要と供給があるから、人のドラマがあるから存在するのです。「ある」ものを気に入らないからって「ない」扱いしちゃ駄目だよねーと思いつつ、やっぱ結構ハードな内容もありますから興味のある方にだけおすすめ。

●騙王
騙王 (メディアワークス文庫)
秋目 人
アスキーメディアワークス (2011-07-23)
売り上げランキング: 296,200

「何もせずに朽ち果てるくらいなら、口先だけで手に入れてみせよう。金も力も愛も、そして王座さえも……。 ローデン国の第二王子であるフィッツラルド。第一王子を後継者にと考える国王からは疎まれ、その第一王子からは頻繁に刺客を送られ、茨の日々を過ごしている。このままでは、漫然と死を待つだけだ……そう考えた彼は決意する。相手が誰であろうと、騙りつくそう ―― すべては生き抜くために。 頭脳と口先で自らの運命を変えた、ある少年の物語。第17回電撃小説大賞4次選考作。(Amazonから引用)」
こちらも力や魔法とかはないけれど、自らの立場(第二王子だから、すでに不利)と頭脳を使い、国を動かし婚約者まで利用する、逞しい生き方をするフィッツラルドの奮闘記。これもまた肉体的に強くなくイケメンでもない(って設定)なので見ていてハラハラというか周囲がどいつもこいつも謀り利用してくる連中が多いので、安心できません。他人は思い通りに動かせない。ならば動かせるようこの口先でなんとかしてやんぜ!って感じなので、派手なバトルものに飽きちゃった方とかにお勧め。愛とかロマンスは期待すると肩透かしですが、男女の共謀というか敵であり味方にもなったりでも互いの立場を最終的に尊重して、でもやっぱりこれ最後敵になってんじゃねえの!?って展開が面白かった。一筋縄で安心させてくれないだがそれがいい!
2011.06.25.Sat

風と木の詩 読了 ~死して捕えよ 恋の花

風と木の詩 (7) (中公文庫―コミック版)風と木の詩 (7) (中公文庫―コミック版)
(2002/12)
竹宮 惠子

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風と木の詩読み終わりましたー。
はー、すごかった。面白かったです。素直に。
ジュネの元祖の力はすごい・・・これが古典なのだろうか。
竹宮てんてーのファンの方が熱心な理由がわかりましたよ。これを思春期に読んで崇拝してしまったらもうそれ以上のものは現れないですよね。そう思うと以前「地球へ・・・」がリメイクされたのはすごいことだったんだと思うのです。危険な橋だったんだなガクブル。
モー様の「トーマの心臓」のような、少年愛をテーマとしたギムナジウムもので、
お2方は絵も似てらっしゃいますけども、その方向性、キャラクターの捉え方はまったく違うものなのでした。
金髪の少年ジルベールがまさに悪魔というか魔性というか、何かと露出しがちで服を着ない。
物語の後半になると「もういい加減尻穴締まらないだろう・・・」などとまたくだらない心配をしたくなるほど
とにかく人を誘惑しまくる淫乱な少年なのです。そのジルベールと同室になった黒髪の少年、主人公セルジュは真っ直ぐな気性と正義感、誠実すぎる精神を持ちながらもジルベールとの恋に溺れていってしまうのです。
ジルベールが何故にこれまでに淫乱かというと彼が不義の子であり、実の父に犯され、まともに教育をうけず美しすぎるあまり幼少の頃から犯されまくっていたせいなのです。肉親の愛情、他人からの愛情がほしいけど、そのためにはとにかく肌をかさねることしかできない、という。何かと強烈なキャラクター。ぶっとんでますよね(真顔)面白いです、素直に・・・。
セルジュはノンケのくせにジルベールを愛してしまう。自分とはあまりに相反するその魂を求めてしまう。リンチにあいつつも愛を貫き通そうとしてしまう。その精神は父と母から受け継いだものなのですね。父と母は身分違いの恋をしたんですが、その部分についてすんごい丁寧に描かれていてそこは純粋なNLロマンス、って感じで綺麗な恋愛だなあとしみじみしました。
少年愛ものなので、どうにかこうにか決着をつけるのか、学園内で話が終わるのかと思っていたのですが
ジルベールの父オーギュストの手から逃れるために学園からは出るのですが
それ以降がとにかく転落の人生だったのが衝撃的でした。ですが非常に納得できる・・・。
学園から出るまでが本編だとすると、出たあとはリアル嗜好のファンが書いた二次創作みたいなんですよね。
彼らは学園から出て行ったけど、現実にはきっとこうなってしまうんだろう、みたいな。そうでなければ「彼ららしくないだろう」と言わんばかりの展開でした。
パリでホテル暮らしをしたりアパートを借りたりするものの、ジルベールは働けるわけもなく、セルジュは真面目に働くけれど、その行為が逆にジルベールを孤独に追いやってしまい2人のすれ違いが決定的になっていくのです。途中まではるんるんりるらんらんららなジュネものだったというのに畜生ですよ。や、正しいんですが。
そこで私は思わずじゃあジルベールが女の子だったら、もう孕ませちゃって無理にでも腰を落ち着けさせるという手もあったんじゃないかって思うんですが、ジルベールが女の子でも子供なんかきっとイラネだろうし、そもそもセルジュが「好きにならなかった」んではと思うんです。ひどく。
同性愛ものでよく語られるテーマとして相手が異性でも同性でも愛している、というのが定説だし気分いいかなと思うんですが、これはなんか違うって思いました。今回は。ジルベールが男の子で、男の子のくせに男を惑わして(女の子はあまり好きではないらしく女の子とにゃんにゃんはほとんどしない)、そのくせわがままで自己中心的で頭はいいのに自分の始末もできないような子だったから好きになっちゃったんじゃないかなと思うのです。ジルベールが女の子だったらここまで世話をやいていなかったのでは・・・
そんな「同性愛でなければ生まれない反発と愛情」をひどく感じてしまって、同性愛についての印象がちょっと塗り替えられました。
大げさでしょうかすみません。でもこの感覚はなんか覚えていないといけない気がする。
で、話を戻すとすれ違いまくった挙句、ジルベールは悪い大人に目をつけられて阿片を打たれ、体も心もボロボロになりながら(そして阿片をやっていることにセルジュは気付かなかったんですね。この子は本当に察しが悪い)馬車に轢かれてのたれ死ぬ、という結末。勿論セルジュは放心状態になりますが、一応は復帰する。けれどその心にはジルベールの影がいつまでも残り、ジルベールは死ぬことでセルジュを永遠に手に入れたのでしたという終わり方でした。
感無量にござりますよ、ほんに。
彼らが成長したらどうなるんだろう?などという幻想は打ち砕かれましたね。確かにおっさんになってまともになったジルべールなんてジルベールじゃないです。愛されることをとにかく求め、人間というより野生の動物のような精神を持っているのですから、「まともに」幸せになんてなれるわけない。それならばいっそ少年のまま美しいまま死ぬことで永遠になろう、というのはひどく納得がいくのでした。女の子じゃこうはならないですよね。女の子は人生を悟って「なんとしてでも既成事実を・・・」と考え、そういう精神に読者の女の子が女性として共感するようになってしまうからです。
さっきも書いたけどセルジュはいい子なんだけど察しが悪いです。ジルベールの苦しみ悲しみ、求めているものを理解していない気がする。理解したところでそれを受け止められるような適当さが彼にはないんですよね。だから周囲に何度も「お前に手におえないだろ」といわれるんですけどね。でも、そんなジルベールとは対極にあるからこそ恋になってしまったんだろうなあ。
今、気付いたんですが、これは愛の話じゃなくてきっと恋の話なんですね。
愛がもっとあれば歩み寄れたかもしれない、理解して、許して、あるいは相手を自分から解放できたかもしれないのに
ひたすら恋に恋し続けてしまったため、先を想像することが出来ず自分の信念を貫きながら恋しようとして結果的に相手を傷つけるしかできなかったんだなあ。
あー、いいなあ(オイ)
私はオタクなのでやっぱりこういうのがいいです。相手を愛しているから君を手放そうとか見守ろうとかじゃなくて自分が恋をしているから、傷つけてでも奪いにいく、手に入らないなら殺すっていうほうが、萌えます。萌えの問題です。勝手な想像だけどここがリアル女子とオタク女子の境目なんではないかしら・・・。うう。この話題は禁忌なのでとりあえずここで。
あとこの作品も脇キャラが面白くて良かったですね。パスカルが嫌いな女子なんていません・・・。
女の子キャラも幸いにしてムカつく子はいませんでした。ジュネでは邪魔にならない女子が大事ですよね。
パットもアンジェリンもセルジュのおかーさんも可愛かったなあ。ジルベールのママも利己的でやっていることは最低ですが、半端な優しさ見せるよりマシかなあと。一貫してて良いよね。
ギムナジウムにいる後輩先輩たちもキャラキャラしてて(褒めています)わかりやすい。役割が明確でいいですね。
あとセルジュのパパがとにかくただのイケメンすぎて惚れそうになるわ。まともすぎる彼が駆け落ちとか、乙女萌えですよね。

すごいだらだら語りましたが、それくらい面白かったということで。また10年後くらいに読みたいです。

次の漫画はまだ決まっていません。
少女漫画が微妙に飽きてきたのでそろそろ男性向けが読みたいのです。
悩むわ。
2011.06.13.Mon

月の子 読了 他

清水玲子てんてーの「月の子」を読みました。
私は勝手にすごい大人っぽい作品かと思っていたんですが、連載がLaLaなのでそーでもないという。
しかし、お話も、LaLa読者だとちょっとつっこみたくなるような展開なのではないかな、と
ハラハラしてしまいました。
一気に読ませる力はありますし、お話しもファンタジーと(当時の)オシャレと
漂う映画っぽさととにかく細かく細い線が魅力的かなと思います。
しかし・・・ほんと主人公がざんねんでした。
少女のための読み物なのでやっぱり主人公が幸せにならないとダメなのはわかってんですが
またつい「この女死なないかな」と呪いを発動させそうになりました・・・。
最近の読書記録は態度が悪い悪いですう
すいません(´Д`)
要するに現代版人魚姫、で、かつて王子に気付いてもらえず泡となった人魚達の物語を
現代で繰り広げるロマンスなんですが
人魚姫の子孫である主人公の中身は10歳の子供なのですね。その状態で現代のダンサーに拾われやがて愛するようになるんですが、その子は別の人魚(男)からも好かれているという構図です。わかりやすいですね。
主人公・ジミーは恋の感情が昂ぶったときに美しい女性の姿になり卵が生めるようになるので
周囲の人々は事情を知っている人も知らない人も振り回されるのです。
これは不幸ですね。いわゆる王子の立場であるアートもそれでわけわかんなくなっちゃってつらくあたられたり
宿命といえど気の毒だなとは思うんですが
つらくあたられると当て馬のショナの元に駆け込み、最後、地球が滅亡する原因が自分だと理解すると
「愛せないなら殺せ」と自分を(かつては)好いていてくれた人に対して言うなどなど
純粋さの引き起こす残酷な行動が目に余りすぎてやっぱりこの子が死ねば色々解決するな!!って結論に落ち着きました。
何故かというと脇が魅力的だからです。LaLaを読むような読者だってそうだろ、純粋で美しいだけがとりえの主人公じゃなくてちょっとひねくれてでも萌えるキャラが好きだろ、といわんばかりの
計算しつくされたようなナイスな脇が魅力的な作品でした。
当て馬のショナは、いいよね。君に憧れていたんだ!とか言ってよくも知らない子にとにかくアタックしかけるとか、私的にすごい萌えるんですけどめっちゃ道化役で、私が好きなこういうタイプの子ってなんでしょっちゅう道化にされるのファッキン!!!と唸りました。いいんですけどわかってますけど。チッ(舌打ち)
セツもいいよね。外見は絶対にジミーを上回らないようにされているけれど、ティルトへの家族愛、ジミーへの憧れ、ショナへの愛情がたくさんで、かつ自分の心が汚れてしまうことに葛藤を覚える姿が素敵で、また未分化で神秘的で男と女が混じった姿にLaLa読者は震えたに違いない。
リタもいいと思います。ギルに関わったことでまさに彼女の人生は狂ったけど、地獄の底から蘇るような執念深さ、恐ろしいカンのよさとヤンデレ具合はキャラが立っていてイイ。
そんでもって解説でモー先生もつい語っちゃうほどのハイパー萌えキャラがティルトですね。命より大切なセツを守るために魔女と契約して人間の体をのっとり地球を破滅させる。しかも実業家でイケメンでうそつきで卑怯者で手段を選ばない、でも、その心にあるのはセツへの純愛・・・!人気投票で1位とりそうなキャラだよねマジで・・・。
そんな脇キャラにもだえる作品だと思いました。
メインの2人はなんかどうでもいいな・・・って感じでした。察しの悪い優しさだけがとりえのアート君も萌えないし、無邪気さと美しさだけで罪悪感なく人を傷つけるジミーには同情ができませんでした。合掌。でもこんなキモヲタのこだわりはよそにメインの2人はくっつくので、まともな少女漫画読者がどう考えても勝ち組なので安心してね乙女たち!!!
ないわー。なんでキセキが起こって人間へと転生とかするんだろう。主人公だから仕方ないですけどー(不満)
ショナが死なないといけなかった理由もちょっと謎だし。
清水てんてーは私みたいな読者を弄ぶためにああいう展開にしたのではないでしょうか。ううん。
負けました!

あ、文中で死ねばいいのに死ねばいいのにって書いているんですが
死ねばジミーがセツが女性化してショナの卵が産める!
萌えキャラが幸せになって主に私が幸せになる、っていう意味なので他意があるわけではないです(笑)
一応、生きるか死ぬかの話なので・・・うん。
なんか久々にこういう少女漫画として正しい作品を読んで悩んだのですが、私は男子の国が出身なので
少女漫画で勝ち組になる男の子がそんな好きではないのです。実は。えーと、うん。実は。
っていうか多分今まで少女漫画の男の子を好きになったことがなくて好きになるのはいっつも少年漫画の男の子だけでした。
なのでこの前「中の人さんが好きな男の子じゃ少女漫画の物語は成り立たないのでは」と指摘され
あーだからそうだったんだと酷く納得したんですが、じゃ、どうすればいいのかというのを
今ちょっと考えている最中です(?)
まあ、だからそういう脇とか当て馬に丁度いいキャラでも救ってもらえる乙女ゲーが好きなんだろうなっていうのは、なんとなあく気付いていたんですが、なんか本当その通りですね。
やだちょっと性癖暴露会みたいで・・・///露出狂ってこんな気持ちかな///
すいません。
まあそんなこんなで月の子の感想でした(?)途中から逸れてますがな。

で、次が!
武宮恵子てんてーの「風と木の詩」を読み始め、第一巻ですでに
その強烈な少年愛っぷりと厨っぷり(褒めています)にあてられ意識が遠のきました。
こいつはとんでもないキャラ漫画だぜ!ヤバいぜ!
武宮てんてーのファンが熱心になる理由はこれだったか・・・ゴクリとテンションが高くなってきています。全10巻くらいあるしね。舞台やら少年愛やら絵柄やら、モー先生と嗜好は似ているようで
そのセカイの愛し方、捉え方、先生方がおられる立場には恐ろしいほどに差があります。
武宮てんてーは・・・なんていうか・・・ハマりたての二次創作者みたいで
オタク的に親近感が沸きますね(という電波を受信した)
モー先生は神すぎてキャラもたまに妖精さんみたいになるので
「ちょっと何言ってるかよくわかんないですね」が許されるんですよね(真顔)
そんな感じです!!
少女漫画って奥が深い!
2011.06.10.Fri

残酷な神が支配する 読了

「残酷な神が支配する」を読み終わりました。
なんとか最後まで・・・辿り着いた・・・(´;ω;`)
しかしまーもう二度と読めないリストに入りました。
今までに読めないリストに入った漫画は「最終兵器彼女」と「ゆびさきミルクティー」なんですけど
それくらいの不条理っぷりと欝っぷりというか。後者は最後まで読んでないんですけどね・・・
ゆびさきミルクティーの主人公はひどいです。悪魔です!
フー

物語の後半からは念願かなって義兄のイアンとセックスしまくりですが
(こーいう表現すると一気に下世話に・・・事実なのに)
したところで互いに傷を深めるだけだったのですね。
ジェルミが自分の父から虐待を受けたことを裏付ける証拠を見てから救いたいだの責任とりたいだの言うけど
突き放したり怒ったり手出したり忙しいよね。
関わらないほうが間違いなく幸せだったんだろうけど
そうはおられずにいられない何故なら愛しているからさ、という。
この作品のテーマはエロスとタナトスつまり愛と死なんだろなって思うんですが
愛することは憎むことだってありました。
愛しているから許せない愛しているから奪う愛しているから殺す、そうじゃなければ愛じゃないって
わからんでもないと感じた私は虐待した父よりかと思うんですが、別にそうでもないんでしょうね。

義理の父がどうこうよりもこの作品は美しくて可愛い女性キャラほどむかつきますよね。
母のサンドラといいイアンの彼女のナディアといい美しさと涙を盾にヒステリーをおこすのは
なんかもう視ていてギリギリしますよね。
読んでてずーっと思っていたのはジェルミの最大の敗因はマザコンだったことですな・・・
や、ああいう環境で体も心も弱い母じゃ仕方ないと思うんですが全ては母を守ろうとした結果ですよね。
もちょっと自分を優先させていればこんなことには・・・
「息子は母の永遠の恋人」とも言いますけどまさにその通り。恋人っていうか文字通り神だったけど。
ナディアも母に捕らわれた可哀想なポジションではあるんですが
あそこまで病んでて思い込みが激しいならグレッグのように突き抜けてしまえばいいのになあ。
グレッグのやっていることは倫理的に良くないし褒められたもんじゃないし悪だけど
堕落の道を自ら選び殺される、迷いなどないという姿勢のほうが漫画のキャラとして好意的に感じられます。
ナディアもイアンに一服盛って監禁とかすればよかったんですよね。
すいませんうそです。
ジェルミって優しい受け止めタイプだったために傷を一生抱えるわけで
泣くわ喚くわ色々激しい反面、他人のこととなるとなんかニュートラルに対応していて
腐っても主人公なのだなと思いました。ヒロインじゃないっていうか。

心が内側から蝕まれていくようなお話ですので取り扱う際にはご注意くださいませ。
そして読み終わったあとに、側にある残酷な神の存在に気付いてはいけません。
愛と死に囚われてしまいますので・・・

あ、ところでこの作品プチフラワーで連載されていたようなんですが
プチフラワーって同性愛に寛容な雑誌だったんでしょうか。
今のフラワーズは割りと男女の恋愛が中心なのかなと思ったんですが・・・
小学館とかなり縁がないのでアレなのですが。
2011.05.29.Sun

トーマの心臓、この娘売ります!から、残酷な神が支配する まで

トーマの心臓 (小学館文庫)トーマの心臓 (小学館文庫)
(1995/08)
萩尾 望都

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今のところモー様の作品で一番好きなのはやはりトーマの心臓じゃな・・・と。
初めて読んだのはポーの一族のような気がするんですが。
で、最近はぱらぱらと短編集を読み、びっくりしたのがこの娘売ります!だった。
この娘(こ)うります! (白泉社文庫)この娘(こ)うります! (白泉社文庫)
(1996/09)
萩尾 望都

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小学館から出ているまとめ版では、なんとDozi様が解説を書かれているのですが
Dozi様が初めてモー様にお会いしたとき、大変びっくりされたと。
ポーの一族や11月のギムナジウムみたいなシリアスな方なんだろうと思っていたら
コミカルな方で、その姿はまさに「この娘売ります!」みたいな感じだったって書かれていて
そらびっくりするなーと思いました。
私もこの娘売ります!のきゅるんきゅるんした感じには毒気が抜かれました。これじゃ普通の少女マンガじゃないか!と・・・。パリに住む女の子がカメラが好きな男の子に片思いしつつモデルの道を歩むっていうシンプルで可愛いお話なのです。
神もこういう作品を書くのかと衝撃的だった今週(今週の話です・・・)
とは言ってもモー様はやはり神視点なので主人公がヒーローとくっついてハッピーです!っていう、いかにもーな終わり方ではなく、追いかけてきたけれど、「まだ結婚はしないぜ」みたいな終わり方で
「おお・・・」と、唸ってしまったのでした。ハッピーを予感させる終わり方でしたね。でもとても癒されました。
そして残酷な神が支配するに手を出しました。
残酷な神が支配する (1) (小学館文庫)残酷な神が支配する (1) (小学館文庫)
(2004/10)
萩尾 望都

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3巻の半分くらいまで読んだんですがすでに後悔しているっていうか・・・
欝とは聞いていたけれどここまでどうにもならないっていうか・・・最後までたどりつける気がしませーん!
主人公が義父に性的虐待をうけているシーンが毎回毎回入って、母親はなんかあるとすぐさめざめと泣くし(見ていてイライラしてしまう)、周囲はKYだし、読んでて辛いですよ~。今日はもう読まないでいいや・・・(´;ω;`)
基本的に男子が暴行受けるのはちょっと萌えるけど相手がおっさんだと萌えません。拙者ヘタレだったでござる。
やはりゲイ族ではなくBL族だったんだなーと痛感しました。
唯一の救いそうな義兄のイアン(イケメン)もそう頼りにはならなそうだし
誰が救ってくれるのだろうか、と気持ちが路頭に迷っています。
トーマの心臓は可愛くて美しい少年達だらけでゲヘヘって感じで、絵もすっごい整っているわけじゃないからのびのびしてて癒し効果があったんですが、残酷な神が支配するまでいっちゃうと絵が上手になっちゃっててそれでシリアスで欝な話を描かれているものですから重さが2倍くらいですよほんと・・・。
少年たちの絡みが・・・絡みが見たいんじゃあ・・・!おっさんとのセックスシーンしかないなんていやじゃあ・・・!主人公にビビっていう彼女がいたけどその子よりイアン(イケメン)のほうが美人で美しいとか詐欺では・・・!
フー。
2011.05.24.Tue

アラベスク

アラベスク 完全版 第1部1 (MFコミックス)アラベスク 完全版 第1部1 (MFコミックス)
(2010/03/23)
山岸凉子

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「日出処の天子」の、山岸先生の「アラベスク」を読みましたよ。
すごいすごく面白くてひきこまれました。さすがや・・・さすがドSや・・・
wikiからコピペしてきました粗筋は以下の通り。

・第1部
ソビエト体制下のウクライナ共和国・キエフのバレエ学校に学ぶノンナは、バレリーナとしては長身で優雅さに欠ける劣等生だったが、「ソビエトの金の星」といわれる若き男性ダンサー、ユーリ・ミロノフに見出され、レニングラード・バレエ学校(現:サンクトペテルブルク・ワガノワ・バレエ学校)に編入する。当初はノンナに猛特訓を施すミロノフの真意がわからなかったが、全てはノンナをレニングラード・キーロフ劇場(現:サンクトペテルブルク・マリインスキー劇場)の新作バレエ作品『アラベスク』の主役に抜擢するためだった。キーロフでの初演は成功するが、『アラベスク』映画化をめぐりモスクワ・ボリショイの天才・ラーラと対決。一度はラーラの策略に敗北し逃げ出したノンナだったが、何処とも知れぬ田舎劇場のベテランプリマ・オリガに「バレエの心」を教えられ、ラーラとの再対決に勝利。映画版『アラベスク』に主演したノンナは若きプリマとして一躍世界の注目を浴び、ミロノフと共にフランス・パリ・オペラ座バレエに客演することに。そこではロシア系フランス人の天才少女・マチューとの素晴らしい出会いと悲しすぎる別れが待ち受けていた……。
・第2部
ノンナはレニングラード・バレエ学校の最上級生に。若くして成功を収めた彼女といえども、キーロフのプリマどころか正団員の座も約束されている訳ではない。彼女の前に現れる新たなるライバル、苛酷な試練、そしてノンナのミロノフへの想いは……。

つまるところエースをねらえ!や、ガラスの仮面みたいな要素のあるバレエ漫画ということです。
主人公ノンナは打たれ弱く泣き虫ちゃんな子ですがとにかくのびしろのありまくる子なので
ユーリ先生にスパルタされまくりながら成長していくわけです。
そしてドラゴンボールのように次々と強いライバルが出てくるのをバッタバッタとなぎ倒していくのです。
バレエの世界は挫折と成長と妬みと嫉みの嵐!栄光を勝ち取るために皆火花を散らしまくる・・・。
この作品1部はりぼん、2部はLaLaなんですね。そんなわけで1部と2部では確かにちょっと空気が違う。
泣き虫だけど純粋だったノンナも2部になると実力をつけた分ちょっと高飛車になったり、才能のある新キャラに嫉妬したりユーリ先生にかまってもらえなくていじわるしたり、つまるところ心が汚れていくのです。
つくづく感じたのですが人の心が汚れていく様って見ていて本当に楽しい。と思いました。
純粋であればるほどその堕ちっぷりというのは見事で「こんなになってしまって」と読者はウヒヒとなれるんですね。
なんですが読者があくまで主人公になれる感じがしたのが「日出処の天子」との違いでしょうか。
最初から少女向けに描かれているせいか感情移入の仕方がスムーズでしたね!
そしてあくまで読者の感覚に近い主人公なので敷居が低く、構えずに読めるのでした。
ノンナは厳しくされれば泣くし、怒るしいじけるし、でも感謝もするし笑顔もあるのです。なのでさくさく読みすすめられるなと思いました。小市民レベルの感情の動きって臨場感を持たせるのにやはり大事です。
いやーしかしこの漫画栄光に輝く瞬間て全体の1割くらいですね。それ以外はいじめられたり冷たくされたりつきはなされたりなんだり、血の滲むような努力のシーンばかりです。
そんでもってユーリ先生はイケメンだけど態度は冷たく厳しいのでたまにデレると読者も「おおっ」となる。
乙女的には「さっさとユーリ先生とくっつけてよもう!」って思うんでしょうが、これがなかなか。最後もノンナにプロポーズする気持ちはあってもそのシーンがない。読者が一番見たいシーンが描かれていない。
山岸先生、見事でございます・・・!
少女漫画で、こうやって「くっついたことを名言しない」演出というのはたまにあるのですが
作者の信念というかこだわりというか悪あがきが感じられていいなと思います。
まあそれに対して「2人が結婚するシーンをかいて!」って言われてしぶしぶかいた漫画家さんもいるようなんですが・・・そういう読者はちょっと無粋ですよね。幼年誌だから仕方ないっちゃ仕方ないけど。
そんなわけで時間を忘れて漫画に没頭したい乙女、赤ずきんや蝶毒の評判待ちしてるせいでちょっと暇な乙女は
是非アラベスクなんていかがでしょうか(ドヤッ
2011.04.25.Mon

BLで邪魔にならない女子

BLで邪魔にならない女子って・・・ちゃんといるんですよね・・・

最近読んだ「摩利と新吾」
摩利と新吾―ヴェッテンベルク・バンカランゲン (第6巻) (白泉社文庫)摩利と新吾―ヴェッテンベルク・バンカランゲン (第6巻) (白泉社文庫)
(1996/06)
木原 敏江

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が、すっごい良くて本当良くて何が素晴らしいってこれ本当に魂の結婚ってところです。
摩利は幼馴染新吾のことがすっごい好きで愛しててセックスしたい!んだけど
新吾は摩利を「運命の相手だ」とか言いつつ、でも肉体の関係は駄目なんです・・・。
で、2人は信頼と絆を持ったままずーっとずーっとつかず離れず過ごすんですが(チューくらいはする)
なんと最後までセックスしな・・・い・・・(真っ白になった)
おまけに2人ともフツーに女性と結婚されてしまうのです。
摩利は海外で、新吾は日本で往年を過ごすのですが第一次大戦時、2人とも同じ瞬間に死亡するという・・・
エンディングについて、色々万感の思いはあるのですが
まあただ一ついえることはこれをリアルタイムで読んでいたファンの皆様は
「さっさとセックスさせろ!」って思ったことでしょう。私も思った。一回組み敷いちゃえばこっちのもんだろヤっちまえよ!って衝動で毎月ハラハラしてたんだろうなあ。でもしないなんてDozi様いけず!と思わず
「いや、だから魂の結婚なのだ・・・肉欲など、肉体など超越した純潔なる魂の結婚をしたのだ!」とか
悟りを開いてしまう。そらもう電波ゆんゆんですよ。
あ、で、今日のテーマはBLで邪魔にならない女子の話なんですが、この作品はあまり邪魔になる女子がいなかったです。どの子も説得力ありました。ドミナ以外。
ドミナは一体何のために出てきたんでしょうね。いや新吾を惚れさせるためっていうのはわかるんですが
あまりに突然出てきてあまりに初恋をしてやむを得ず別れたーってかんじでした。
別に特出して嫌な子ではないのですが、なんか外見デザインが微妙なのと、なんで惚れたかさっぱりわからないまま情事に及んでいたので脳がついてきませんでした。初恋だから仕方ないだろ空気読めってことかしら・・・。
私は摩利様みたいな男子はすげえ好物なので新吾があっさり「俺は女性と結婚する」とか言った日には
「非道なりィィ!」と心が歪んだものですが、結婚した相手が一二三ちゃんならOKOKなのです。
摩利様と結婚したささめちゃんもOKOKでした。2人とも初期から出ていて初期から2人が好きで、苦労して、辛い思いをして、それで報われたならいいな、と何故かBLの障害にならんかったのです。
腐女子の思考って複雑すぎる。
あ、で、私は腐女子だから腐女子脳で読んでいるんですが、この作品チューはしてもセックスはしませんので
愛情か友愛か、恋なのか友情なのか、人と人との絆とは、といった真面目で誠実な作品ですので
「BLキモイ」と思わず読んでみることをお勧めします。
EDで全俺が泣いた。

で、今は日出処の天子を読んでいるのですが、もう早速毛人の気に入っちゃった布都姫がなんか微妙で
どーにかして始末されないかと考えているところです(暴力的)
日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)
(1994/03)
山岸 凉子

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布都姫もなんであんな微妙なデザインなのでしょうか。いや、そういう文化であるってだけなんでしょうが。
それよりも毛人の妹が可哀想すぎて、しかも兄貴にガチ恋しているもんだから
近親相姦(まだやってません)好きとしても大変美味しく頂いております。
それにしてもこの作品はほんと神道VS仏教なのですね・・・。
日本文化にある「そういえば」的な不自然なあの関係についてムッツリ考えたくなる。

それにしても摩利と新吾、そして毛人も女子からも男子からもえらいモテすぎて
「これなんてエロゲ?」状態ですよ。
まあつまり人が人に惹かれるのに、性別なんて関係ないってことですよね。
と、うまく締めたつもりになりつつ今日は去ります!

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